微妙公夜話録
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微妙公夜話録(みみょうこうやわろく)とは、加賀藩主・前田利常に関する史料である。
概要[編集]
著者・成立年代[編集]
著者は加賀藩の書物役である山本基庸。基庸は利常の孫で加賀藩の第4代藩主・前田綱紀の家臣。成立は江戸時代中期の享保9年(1724年)[1]。
この著書は基庸が亡父で利常に仕えていた山本瀬兵衛をはじめ、その時代に仕えていた藩士や町人などからの聞いた話をまとめ上げたものとしている[1]。
別称は『微妙公夜話』(みみょうこうやわ)、『微妙公遺事』(みみょうこういじ)、『微妙公御遺事別集』(みみょうこうごいじべつしゅう)、『山本随筆』(やまもとずいひつ)、『山本源右衛門覚書』(やまもとげんえもんおぼえがき)[1]。
内容[編集]
全1巻。前田利常の言行を当時仕えていた人物たちから聞き集めたものだという[1]。
時代が時代であり、また著者は「利常の御意を子孫後世に伝えることが本書の目的である」としている。ほとんどの話の後には、これを語った人たちの名前が明記されているのがこの著書の特色である[1]。