御領貝塚
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御領貝塚(ごりょうかいづか)とは、熊本県熊本市南区城南町東阿高に存在する貝塚である。国指定の史跡である。
概要[編集]
熊本市南区城南町の南西部、雁回山北東麓の舌状台地に存在する縄文時代末期の貝塚と見られている。厚さが2メートルから3メートルに及ぶ貝層が広さ2万6000平方メートル余りにわたって広がっており、この貝層のうち、99パーセントが淡水産のマシジミの堆積で、わずかにハマグリ、ハイガイ、牡蠣といった海水産が混在している。
太平洋戦争前に小林久雄が、戦後の昭和26年(1951年)に金関丈夫らによって発掘調査が行なわれており、石棒や鹿角、貝輪などに混じって、黒色研磨の薄手の土器が発見されており、縄文時代晩期の標識土器として御領式と名付けられている。出土遺物の中では、弥生土器の台付舟形土器(重要文化財)がよく知られており、これは城南町の歴史民俗資料館に保管されている。