循環バス
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循環バス(じゅんかんばす)は、環状ルートで始発バス停から同じバス停に戻る運行形態を取るバスである。
運行形態[編集]
- 双循環 - 内回り(右回り)、外回り(左回り)共に運行される形態。
- 片循環 - 特定の方向しか循環しない形態。この場合、循環しない方向は遠廻りになる。
- 部分循環 - 一部区間のみ片循環の運行形態を取り、他の区間は双方向の直線ルートを取る形態。「ラケット循環」と称されることもある。
運行実態[編集]
市内循環[編集]
市内循環(しないじゅんかん)は、都市部で、市街地や中心部を環状ルートでバス事業者が自主運行するバス。
主な路線[編集]
- 奈良市内循環線 - 奈良市内を循環するバス。
- ぐるっとバス - 奈良市内の観光客のためにできたバス路線。
- 奈良市中循環線 - 奈良市内循環線よりも内側を循環するバス路線。午前中のみの運行。
- 天理市内循環 - 天理市内を循環するバス。
- 牟呂循環線 - 豊橋駅の西側の地区を循環するバス
- 新城田口線 - 2024年10月より、一部時間帯で新城市街地を循環運行するラケット循環となった。
- 71,73系統(明石) - 明石駅と貴崎・藤江方面を循環するバス。終着点の近い「貴崎線」と「藤江線」の終点同士をつなげて循環路線にしたもの。
- 80系統(明石) - 明石駅と明舞団地を結び、明舞団地内を循環するバス。
コミュニティバス[編集]
市町村主体でバス事業者に委託運行するコミュニティバスは循環バスが多い。
理由としては以下が挙げられる。
- 持ち出し費用の最小化
- 運行車両の最少化
- バス停留所を多くの地域に配置する。
地域によっては、巡回バスと呼ばれている。
特徴[編集]
循環路線は、行きと帰りが同一ルートにならず、少なくともどちらか一方は最短ルートにならない。そのため、単純に所要時間という点では不利である。例えば奈良市内循環線であれば、近鉄奈良駅から田中町へ行くには左回り・右回りとも遠回りである。
しかし、あるエリアに分散する停留所を全て巡回するには、車両運用という点で都合が良い他、循環エリアの停留所では乗場が上りと下りで分かれていないため、乗りさえすれば目的地に着くという分かりやすさがある。また、元々起点と終点がほぼ同じ場所でありながら経由地の異なる2路線を、終点側で直通運転にして循環路線にするケースもあり、これにより両路線の各停留所に向かう便を実質2倍にし、その後減便しやすくすることができる。
バスターミナル〜各バス停の利用がほとんどで、バスターミナル以外のバス停相互間の利用がほとんど無い場合、循環バスという形態がよく取られる。