市中引き回しの刑
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市中引き回しの刑(しちゅうひきまわしのけい)とは、馬上などへ見せしめのために乗せ、処刑場まで庶民に公開して連行してゆく刑のこと。日本は明治期に廃止された。
概要[編集]
江戸時代までの日本においては、重罪を犯した犯罪者が死刑判決を下された際、その死刑囚を見せしめのために馬上に乗せた上で、罪状などを記した捨札とともに刑場まで公開で連行してゆく刑を行った。死刑になる前の一大イベントであったと言ってもよい。著名な人物では石田三成、小西行長、安国寺恵瓊が関ヶ原の戦いで敗れて捕縛され、徳川家康によって三条河原での死刑が決められた際、その直前に見せしめのために京洛内での引き回しが行なわれていることで知られている。
時代劇[編集]
日本の時代劇では、引き回しの際に罪人は民衆から罵声を浴びせられるが、百姓一揆の首謀者の場合は手を合わせられる描写もある。 韓国の時代劇ドラマでも重罪人を駕籠で市中に引き回す場面があるが、実際に李氏朝鮮時代に行われたかは不明。