尾崎 一雄（おざき かずお、1899年12月25日 -1983年3月31日）は、日本の作家。
神宮皇學館講師をしていた父のもと、三重県で生まれる。家は代々神奈川県下曽我の神官で、のち下曽我に住んだ。早稲田大学文学部国文科へ進み、志賀直哉の知遇を得て主として私小説を書く。最初の結婚に失敗して失意に沈むが、第二の妻・松枝を得て、その姿を描くことで立ち直っていき、『暢気眼鏡』で芥川賞を受賞したのは1937年、38歳の時だった。
「虫のいろいろ」と、回想記『あの日この日』で、二度野間文芸賞を受賞している（62年と75年）。1964年日本芸術院会員となり、78年に文化勲章を受章した。