将棋シューティング 裸王

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将棋シューティング 裸王』(しょうぎシューティング らおう、SHOGI SHOOTING RAO[1])、通称『裸王』(らおう、RAOHRAO)は、NEKOGAMESが制作したシューティングゲームである。

2004年に公開したFlashゲーム版と、2021年に公開したHTML5版の2種類がある。大筋のモチーフは同じだが、デザインやステージ構成が異なっている。

概要[編集]

将棋を題材としたシューティングゲーム。マウスで操作する。インターネット上で無料で遊べる。

将棋の対局を模しており、登場するのは敵も自分もすべて将棋の駒。

自分は王将を操作する。攻撃時は将棋駒の頭の部分の形と同一の形の緑色の弾で一直線に攻撃する。開始時は攻撃せず、クリックするごとに連射→連射停止→連射→連射停止…というふうに切り替わる。なお、自分の王将に味方は一切いない[2]。また、本将棋とは異なり、持ち駒の概念もない。

敵は、種類によって攻撃が異なる。駒の種類が同じでも攻撃手法や性能が同じとは限らない。接触判定があり、自分の王将が敵に触れた時もダメージを食らう。ボス玉将であり、撃破しないと先へ進めない。

自駒も敵駒も、倒された駒は爽快な音とともに割れる。

2004年・Flash版[編集]

遊ぶにはFlash Playerが必要である。かなり古い Flash を使用しており、古いバージョンにしか対応していない Flash Player でも動作する。

背景は黒い盤面に緑の枡が描かれている。

一局して、勝利すると「勝ちました」というテロップが出て、次の対局へ進む(残りライフは引き継ぐ、ただし一周目から二周目に変わる際は残りライフはリセットされる)(全局勝利した場合はエンドロールが流れる)。

自玉が倒された場合は、「負けました」のテロップが出て、タイトル画面に戻る。

駒の大きさを考えると、ゲーム画面が狭い。この点でかなり難しく、一周目を制覇することすらできなくても不思議ではない。が、一周目より難しい二周目が存在する。しかし、そんな二周目を無傷で、しかも常に弾を出し続けた状態で制覇した者もいる[3]

登場する駒[編集]

登場する駒の大きさはよく見ると種類毎に微妙に異なるが、ほぼ同じと考えて差し支えない。

自分[編集]

自分は王将を操作する。攻撃時は将棋駒の頭の部分の形と同一の形の緑色の弾で一直線に攻撃する。開始時は攻撃せず、クリックするごとに連射→連射停止→連射→連射停止…というふうに切り替わる。7回まで敵の攻撃を耐えて、8回目でゲームオーバーとなる。

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敵は、種類によって攻撃が異なる。駒の種類が同じでも攻撃手法や性能が同じとは限らない。接触判定があり、自分の王将が敵に触れた時もダメージを食らう。ボス玉将であり、撃破しないと先へ進めない。

一部の駒は成る。具体的には、第三局のボス戦の穴熊のものを除く歩兵と第三局の二枚の角行が成る。但し、いきなり成駒として現れる歩兵を除き成る前に倒すこともできる。第三局の二枚の角行の内片方を倒すことで龍馬による攻撃を軽減できる。

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敵の弾は3種類。いずれも赤色

  • 小さい六角形の弾(ただし小さい上に当然ながら動くため余程動体視力が良くない限り丸に見える) - 小さいが、大量にあると避けづらい。最も多く使われる。特に二周目では大量に使われる。厳密にはよく見ると六角形の形状をしているのだが、小さい上に当然ながら動くため余程動体視力が良くない限り丸に見える。
  • 将棋駒型の弾 - 大きい。この弾はこのゲームに登場する駒と同じ大きさ。他の二種類の弾と違い、発射時の駒の向きか、或いはプレイヤーの王将に向かって発射される場合は移動方向が形として表れる[4]
  • 大きい六角形の弾 - 中くらいのサイズ。他の二種類の弾との違いは、ゲーム画面の横の端で跳ね返ることである[5]。この弾は、第三局に登場する角行龍馬)のみが発射する。この弾は高速で自転しているため、六角形であることを確認しづらい。
歩兵[編集]

第二局のボスの体の歩兵や、第三局の穴熊囲いを構成する歩兵を除き、

  • 歩兵としての出現の場合、まずは一定距離まで一直線に近づき、そこでと金に成り、自玉に向かって一直線に走る。
  • 最初からと金として現れる場合もある。

ステージ[編集]

  • 一周目
    • 第一局 怒涛の振り飛車
    • 第二局 怪奇蛇玉将
    • 第三局 穴熊決戦
      • ラスボス
  • 二周目
    • 第一局 怒涛の振り飛車(二周目)
    • 第二局 怪奇蛇玉将(二周目)
    • 第三局 穴熊決戦(二周目)
      • ラスボス(二周目)

一周目と二周目の相違[編集]

二周目は一周目と違い、すべての駒は撃破されると小さい六角形の弾を発射する[6]。さらには、駒によっては攻撃が命中するだけで小さい六角形の弾を発射する。また、怒涛の振り飛車のボス戦では歩兵が投入されたり、穴熊決戦のボス戦では玉将が自ら小さい六角形の弾を発射して攻撃したりといった相違が見られる。

バックグラウンドミュージック[編集]

  • 第一局および第三局のバックグラウンドミュージック
  • 第一局および第三局のボス戦のバックグラウンドミュージック
  • 第二局のバックグラウンドミュージック
  • 第二局のボス戦のバックグラウンドミュージック
  • 第三局のラスボス戦のバックグラウンドミュージック
  • エンドロールのバックグラウンドミュージック

が用意されている。

2021年・HTML5版[編集]

Flash版と異なり、左右にしか動くことが出来ない「インベーダーゲーム方式」となっている。

また、ライフの仕組みもFlash版とは異なっている。

また、Flash版は点数制がないのに対しHTML5版は点数制が導入されている。

Flash版とはゲーム性が異なっており、ほぼ全く別のゲームと考えて差し支えないだろう。

Flash版のバックグラウンドミュージックは全て使われている上、更に使われるバックグラウンドミュージックが一曲追加されている。

Flash版の小さい六角形の弾や大きい六角形の弾に相当する弾の形状は四角形に変わっている。

ステージ[編集]

  • 第一局 怒涛の地下飛車
  • 第二局 怪奇蛇玉将
  • 第三局 カニカニ大作戦 NEW!
  • 第四局 月下の編隊[7] NEW!
  • 第五局 パクリスタル[8] NEW!
  • 第六局 将棋要塞 NEW!
  • 最終局 穴熊決戦

Flash版と同様、二周目もある。

第三局~第六局までは Flash 版にない、新たに追加されたステージである。

2004年版にもある怒涛の地下飛車、怪奇蛇玉将、穴熊決戦の敵もインベーダーゲーム方式に適応するためにかなり変更されている。

将棋要塞の地形、第三局ボス戦のカニカニ銀の攻撃やダメージを受ける毎に膨らみ撃破されると破裂して大量の小さい金将が出てくる金将等の型に嵌まらない新しい仕掛けが用意されている。

また、第四局(月下の編隊)のみ通常の編成と異なり序盤戦→ボス戦という流れではなく、敵玉が登場しない。敵は歩兵しか登場せず、歩兵の攻撃が止むまで耐えれば勝ちになる。

隠し(?)コマンド[編集]

タイトル画面の一番右の将棋星人をクリックしてみよう。作者が用意したデバッグモードが起動するので、一周回らずにいきなり好きなステージをプレイできる。

「Boss」の項目にチェックを入れていきなりボス戦から始めることもできる。

このコマンドの存在は作者本人の言及により広く認知された。

脚注・余談[編集]

  1. 「裸王」のローマ字表記には表記揺れがあり、「RAO」の他に「RAOH」とも書かれる
  2. ゲーム名にもある通りいわゆる裸王裸玉)の状態である。
  3. このページの初版作成者でもあるN1が達成済み。 特に怪奇蛇玉将のボス戦に関しては二周目では攻撃を受ける度に弾を発射してくるので一見どうやってもどこかで被弾してしまうように思えるかもしれないが実はうまく蛇玉将の動きを登場直後に誘導し制御することで安全地帯を作り出し、かなり簡単に勝利できるようになる。 この「安全地帯を意図的に作り出す」ことは蛇玉将対策の鍵となる。 また、蛇玉将は持久戦になればなるほど動きが複雑化し、また素早い動きが増え避けにくくなるため弾に怯えずに急戦を仕掛けるのが良い。 でも、総合的にはかなり難しいのでなかなか無傷での制覇は達成できない。
  4. なお、第一局 怒涛の振り飛車のボス戦の角行など、一部は駒の向きと発射方向が異なる。
  5. 同じ「横の端で跳ね返る弾が存在するシューティングゲーム」に該当するものでは、弾幕デスのボス021などが挙げられる。
  6. 自玉も撃破されると敵の弾と同一の小さい六角形の弾を右に発射する。
  7. 将棋漫画『月下の棋士』を意識したネーミングなのかもしれない。知らんけど
  8. グラディウス2及びグラディウス3から引用している。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]