Cursor*10

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Cursor*10』は、Webサイト『NEKOGAMES』で公開されているフリーFlashゲーム

フロム・ソフトウェア社のゲームソフト『己の信ずる道を征け』の原案となった。

このページでは、続編に当たる『Cursor*10 2nd Session』も合わせて解説する。

概要[編集]

操作はマウスのみ。限られた時間の中で次々塔を登っていき、最上階に到達する事を目的とする。ジャンルとしてはクリックゲーム、或いはパズルアクションゲームといったところであろうか。グラフィックスは黒白の簡素な線のみから構成されている。

タイトルからも推察できるとおり、プレーヤーには10のカーソルが与えられており、またそれぞれには一定したタイムリミット (CURSOR LIFE) が与えられている。タイムリミットが過ぎると自動的に次のカーソル、その次のカーソル......と移行していき、10個目のカーソルがタイムアップとなった時点で、塔の最上階にたどりつけていないと失敗となる。基本的な操作は、階段をクリックして昇ること、箱をクリックして開けること(中に階段が入っている事がある)、スイッチを押して作動させることなど、ごくごく単純なものである。本ゲーム最大の特徴は、過去に操作した自分と連携して塔の上を目指すという点である。(ここに於ける「過去に操作した自分」とは、既にタイムリミットが尽きたカーソルのことを指している、と考えると理解しやすい。すなわち、今あなたが10個中5番目のカーソルを操作しているのなら、1-4番目までのカーソルが過去の自分にあたる。)過去に操作したカーソルは、現在プレーヤーが操作しているカーソルと共に重ね合わせて動き[1]、またステージに影響を与える。たとえば「100回クリックしないと開かない箱」というのがゲーム中には登場するのだが、これを単体のカーソルのみでクリックして開けるのは、なかなかに骨の折れる作業である。しかし後半のカーソルの番になると、過去に操作したカーソル群のクリックと今プレーヤーが操作しているカーソルのクリックとが、同時に箱に影響を与える為、驚くほど爽快なスピードで箱がアッサリと開く。これが本ゲームの特徴である。

今解説したのは分かりやすい例だが、「スイッチと階段」の挙動などでは、初見ではどのように解けばいいのか分からずに、ただただ時間が過ぎてしまう事もしばしばである。また2nd Sessionの「鍵と罠」の仕掛けは、作者の天性を感じさせる巧妙さで、プレーヤーは慎重に計画を立てて行動する必要がある[2]。これ以上の説明は、プレーヤーの興趣を損なわせる可能性があるので差し控えるが、是非ともその新感覚を自身の手で一度プレイしてほしい。

なお、第一作には音が無いが、第二作以降は効果音がつく。

影響・評価[編集]

このゲームを原案に、フロム・ソフトウェア社から『己の信ずる道を征け』という商業ゲームが、2009年6月に発売された。

2009年11月にソニー・コンピュータエンタテインメントから発売された『時限回廊』も類似のシステムを採用しているが、こちらは『Cursor*10』を原案としている旨の発表は無く、単なる偶然なのかどうか関連性は不明である。

このFlashゲームの掲載ページを見ると、外国人と思しきコメントも多数寄せられており、海外でも評価が高い作品であることが推測される。

Finger*10[編集]

NEKOGAMESより、『Cursor*10』シリーズの更なる続編として『Finger*10』が公開された。

『Finger*10』より前のシリーズ作品(『Cursor*10』と『Cursor*10 2nd session』)はマウスによるカーソル操作を前提としたFlashゲームであるのに対し『Finger*10』はタッチパネルによるタップ操作を前提とした[3][4]HTML5ゲームである。

余談[編集]

  1. そのため10個目のカーソルの番にもなると、画面中を虫のように多数のカーソルが動き回り、いま自分が操作しているのがどれだか分からなくなることがある。「Cursor*10あるある」である。なお2nd Sessionでは、過去と現在のカーソルの濃淡を著しく変化させて表示する事で、この問題を回避する、という工夫が見られる。
  2. 間違って罠に入って、カーソルがグサッ!のときは自己嫌悪感は尋常ではない。「Cursor*10あるある」その2。
  3. そのためプレイヤーは画面上のカーソルの代わりに画面上の指のアイコンを操作する。
  4. ただしマウスによる操作でも遊べる。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]