寺尾次郎
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寺尾 次郎(てらお じろう、? - 2018年6月6日)は、日本の映画字幕を中心とした翻訳家、元ミュージシャンである。
来歴[編集]
東京都出身。娘にシンガーソングライターでエッセイストの寺尾紗穂がいる。
ジャンリュック・ゴダール監督作品などフランス映画を中心に、映画字幕翻訳家として活躍する。映画美学校の講師を務めた。1970年代には音楽バンド・「シュガー・ベイブ」のベーシストとしても活動した。
平成30年(2018年)6月6日午前6時55分、胃癌のため、東京都杉並区の病院で死去した。62歳没。
おもなフィルモグラフィ[編集]
寺尾が仕事をした日本公開年順に配列。タイトルは50音順ソート。
タイトル | 監督 | 製作年 | 日本公開年 | 備考 |
---|---|---|---|---|
デッドゾーン | デイヴィッド・クローネンバーグ | 1983年 | 1987年 | |
ラ・ピラート | ジャック・ドワイヨン | 1984年 | 1989年 | |
遠い日の家族 Partir, revenir | クロード・ルルーシュ | 1985年 | 1989年 | ル・シネマ開場第1作 |
アタラント号 L'Atalante | ジャン・ヴィゴ | 1934年 | 1991年 | |
美しき諍い女 | ジャック・リヴェット | 1991年 | 1992年 | |
欲望の翼 | ウォン・カーウァイ | 1990年 | 1992年 | |
ゴダールの映画史 | ジャン=リュック・ゴダール | 1988年 - 1989年 |
1992年 | |
ローラ Lola | ジャック・ドゥミ | 1960年 | 1992年 | |
新ドイツ零年 | ジャン=リュック・ゴダール | 1991年 | 1993年 | |
ゴダールの決別 | ジャン=リュック・ゴダール | 1993年 | 1994年 | |
映画というささやかな商売の栄華と衰退 | ジャン=リュック・ゴダール | 1986年 | 1994年 | |
勝手に逃げろ/人生 | ジャン=リュック・ゴダール | 1981年 | 1995年 | |
モンソーのパン屋の娘 La Boulangère de Monceau |
エリック・ロメール | 1963年 | 1996年 | |
万事快調 | ジャン=リュック・ゴダール | 1966年 | 1996年 | |
ポネット | ジャック・ドワイヨン | 1996年 | 1997年 | |
SHOAH ショアー | クロード・ランズマン | 1985年 | 1997年 | |
美しきセルジュ Le Beau Serge | クロード・シャブロル | 1957年 | 1999年 | |
ラ・ジュテ | クリス・マルケル | 1962年 | 1999年 | |
はなればなれに | ジャン=リュック・ゴダール | 1964年 | 2001年 | 字幕監修山田宏一 |
ある子供 | ダルデンヌ兄弟 | 2005年 | 2005年 | |
TAXi4 | ジェラール・クラヴジック | 2007年 | 2007年 | |
そして、私たちは愛に帰る | ファティ・アキン | 2007年 | 2008年 | |
ロルナの祈り | ダルデンヌ兄弟 | 2008年 | 2009年 | |
我が至上の愛〜アストレとセラドン〜 | エリック・ロメール | 2007年 | 2009年 | |
ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女 | ニールス・アルデン・オプレウ | 2009年 | 2010年 |
翻訳[編集]
- ジャン=リュック・ゴダール『ゴダールの決別』角川書店、1994年
- ジャック・ドワイヨン『ポネット』青林霞共訳、角川文庫、1998年
- ヤン・シュヴァンクマイエル『オテサーネク』小野田若菜共訳、工作舎、2001年
- 『傷だらけの映画史 ウーファからハリウッドまで』クラウンレコード・三菱商事・筑摩書房、1988年 - フィルモグラフィ執筆
- 蓮實重彦編『リュミエール元年 ガブリエル・ヴェールと映画の歴史』筑摩書房、1995年 - 「ジャン・ルノワール、アンリ・ラングロワとの対話」採録・翻訳
- 『ゴーモン映画の100年フランス映画の100年 映画生誕百周年記念』東京国立近代美術館フィルムセンター、1995年 - 岡島尚志・佐崎順昭と共同編集・執筆[2]ISBN 4875023561
おもなレコーディング参加作品[編集]
オリジナルアルバム[編集]
- 大滝詠一『NIAGARA MOON』(1975年5月30日 NIAGARA ⁄ ELEC LP:NAL-0002)
- GARO『吟遊詩人』(1975年6月25日 Mushroom LP:CD-7134-Z)
- 黒木真由美『12のらくがき』(1975年7月 KING LP:SKA-132)
- 及川恒平『懐かしいくらし』(1975年8月25日 NEW MORNING LP:FW-5003)
- ナイアガラ・トライアングル(大滝詠一、山下達郎、伊藤銀次)『NIAGARA TRIANGLE Vol.1』(1976年3月25日 NIAGARA ⁄ COLUMBIA LP:LQ-7001-E)
- 大貫妙子『Grey Skies』(1976年9月25日 PANAM ⁄ CROWN LP:GW-4023)
コンピレーションアルバム[編集]
- 大滝詠一『NIAGARA CM SPECIAL VOL.1』(1977年3月25日 NIAGARA ⁄ COLUMBIA LP:LZ-7005)
- レコーディング・メンバーとして参加した「Cider'77」、「土曜の夜の恋人に」を収録。
- 山下達郎『TATSURO YAMASHITA FROM NIAGARA』(1980年
- 『NIAGARA TRIANGLE Vol.1』から、寺尾が参加した山下作品の4曲を収録。
- シュガー・ベイブ『SONGS』(1994年4月10日 NIAGARA ⁄ east west japan CD:AMCM4188)
- メンバーとして参加した解散コンサートからの「すてきなメロディー」、「愛は幻」、「今日はなんだか」をボーナス・トラックとして収録[3]。
- 山下達郎『山下達郎CM全集 Vol.1 (Second Edition)』(1996年6月発売 WILD HONEY RECORDS CD:WCD-8002)
- レコーディング・メンバーとして参加した「ナショナルまきまきカール '75」を収録。
- 山下達郎『山下達郎CM全集 Vol.2』(2001年2月発売 WILD HONEY RECORDS CD:WCD-8003)
- レコーディング・メンバーとして参加した「ラグノオ シュガーレス・ケーキ '75」、「資生堂 店頭BGM '75 “南の島”」、「資生堂 MG5 '76」、「不二家 ハートチョコレート '76 (バレンタイン編)」、「資生堂 店頭BGM '76 “HOT HOT”」を収録。
註[編集]
- ↑ OPAC NDL 検索結果、国立国会図書館、2010年3月11日閲覧。
- ↑ フィルムセンターが販売する出版物一覧、東京国立近代美術館フィルムセンター、2010年3月20日閲覧。
- ↑ アルバム・レコーディングには参加していないが、30周年記念盤(2005年12月7日発売 NIAGARA ⁄ Sony Music Records CD:SRCL-5003)では他のメンバーと共に寺尾のコメントも収載。