安政の大地震
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安政の大地震(あんせいのおおじしん)とは、江戸時代末期(幕末)の安政年間(1854年 - 1860年)に発生した日本の地震のことである。正確には大きく3つに分かれ、そのうち1854年に発生した地震は安政に改元される前の嘉永7年に発生しているが、地震発生後に安政に改元されているため、安政地震に加えられている。
概要[編集]
1854年の地震[編集]
安政の東海地震(あんせいのとうかいじしん)といわれる。嘉永7年11月4日(1854年12月23日)に東海地方を襲った地震。
詳細は「安政東海地震」を参照
1855年の地震[編集]
安政の江戸地震(あんせいのえどじしん)といわれる。安政2年10月2日(1855年11月11日)の夜に江戸を襲った地震。震源地は江戸直下の荒川河口付近と思われ、マグニチュードは6.9と推測される。被害は江戸市中に集中し、特に深川・本所・下谷・浅草でひどかったという。さらに地震後に火災が起こり、この火災が追い討ちをかけて江戸町方の被害は死者4000人余り、倒壊あるいは焼失した家屋は1万4000戸余りに上る。武家・寺社方の記録などから死者の総数は7000人から1万人と推測されている。
外部リンク[編集]
- 中村操、松浦律子:1855年安政江戸地震の被害と詳細震度分布 歴史地震研究会 歴史地震26号(2011)33-64頁(PDF)
- 都司嘉宣:安政江戸地震(1855)による建造物被害分布の特徴(PDF)
- 望月利男、荏本孝久:1855年安政江戸地震における関東地方の震度分布に関する研究 総合都市研究第23号(1984)(PDF)
- 小さな資料室 笠亭仙果著「なゐの日並」 - 笠亭仙果著。震災後45日間の江戸の様子を記した日記