宇高通成

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宇高 通成(うだか みちしげ、昭和22年(1947年) - 令和2年(2020年3月28日)は、日本能楽師

略歴[編集]

京都府京都市出身。既婚者で長男に金剛流能楽師の宇高竜成、次男に同じく宇高徳成

松山藩お抱えの能役者の子孫で、初代宇高六兵衛信政から数えて7代目に当たる。父親は愛媛県松山市出身だったが、父の移住に伴って京都に移り、12歳の時に宗家の金剛巌に師事した。独立後は各地で舞台に立ちながら、新作能や能の国際化に積極的に取り組む。平成3年(1991年)に重要無形文化財総合指定保持者となる。令和元年(2019年)には長年の功績が認められて「第29回催花賞」が受賞された。

先祖のルーツがあることから愛媛県でも昭和50年(1975年)に松山景雲会を設立し、松山大学愛媛大学の能楽研究会立ち上げに関与するなどして能の普及や後進の育成、東雲神社の「東雲能」再開に尽力するなどした。

令和2年(2020年)3月28日午前0時49分、悪性リンパ腫のため、京都府京都市左京区の自宅で病死。72歳没。