宇田津砦(うたつとりで)は、尾張小牧(現在の愛知県小牧市北外山)にあった日本の砦である。別名を歌津砦(うたつとりで)、不発砦(ふはつとりで)[1]。
天正12年(1584年)に小牧・長久手の戦いが発生した際、来寇する羽柴秀吉に備えて織田信雄・徳川家康が築いた砦のひとつである[1]。総構えはおよそ200メートル四方のなかなか大きな平山城であった[1]。羽柴方の二重堀砦に近いため、家康は北外山・宇田津・田楽を結ぶ大縄手軍道を作って備え、守将に親族の松平忠頼を入れている[1]。
現在は工場敷地となっており、遺構はほとんど伝わっていない[1]。