大阪港トランスポートシステムテクノポート線
大阪港トランスポートシステムテクノポート線 (おおさかこうトランスポートシステムテクノポートせん) は、かつて大阪府大阪市の大阪港駅からコスモスクエア駅までを結んでいた、大阪港トランスポートシステム (OTS) の鉄道路線。本項目ではコスモスクエア駅から中ふ頭駅までを結んでいたニュートラムテクノポート線 (ニュートラムテクノポートせん) についても説明する。なお、以下ではテクノポート線を 「地下鉄」 、ニュートラムテクノポート線を 「ニュートラム」 と呼称する。
概要[編集]
既に大阪港駅から長田駅 (大阪府東大阪市) まで開業していた大阪市営地下鉄中央線 (現在は大阪市高速電気軌道 (Osaka Metro) が保有) と接続する形で地下鉄の大阪港 - コスモスクエア駅間が、また住之江公園駅から中ふ頭駅まで開業していた大阪市交通局南港ポートタウン線 (ニュートラム、こちらも現在はOsaka Metroが保有) と接続する形でニュートラムが、どちらも1997年12月18日に開業。これに合わせて地下鉄はOTS系、ニュートラムはOTS100系が導入されたが、OTS系は地下鉄中央線24系、OTS100系はニュートラム100A系 (どちらも大阪市交通局の車両) と共通運用だった。
しかし、事業者が違うため運賃が分かれており、大人230円・子供120円と割高な運賃だったことから乗客数が低迷してしまい、ついには赤字路線になってしまう。
2005年6月30日、OTSとしての営業を終了。翌日から地下鉄は大阪市営地下鉄中央線、ニュートラムは大阪市交通局南港ポートタウン線に編入された。これにより別扱いの運賃も廃止された。同時に車両も大阪市交通局に譲渡され、OTS系は地下鉄24系、OTS100系はニュートラム100A系に編入された。
なお、現在OTSは鉄道の営業を直接行っていないが、線路に関しては引き続き中央線の大阪港 - コスモスクエア駅間を、ニュートラムはコスモスクエア - トレードセンター前駅間を保有している。トレードセンター前 - 中ふ頭駅間は大阪市交通局に譲渡された。