大砲 (兵器)
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大砲 (たいほう)とは、火薬などで大型の弾丸を発射させ、目標物を破壊させる火器である。
概要[編集]
鋼鉄の砲身に穴を開け、ライフリングを刻んだものである。18世紀までは鋳造製、さらに以前は青銅で作られたものもあった。また、1837年の大塩平八郎の乱の際には木製の大砲が使われた。
測量[編集]
目標までの方向、距離が定まらないと大砲は使い物にならない。また、迎角の精度も重要である。このため、大砲の発射には数学と物理学の素養が必要である。
沿革[編集]
19世紀以前[編集]
大砲が登場したきっかけは攻城用兵器の改良であった。それまでの攻城用兵器は投石器やカタパルトであったが、大きく、重く、組み立てに時間と手間がかかり、さらに専門的な知識が必要であった。また、木製であるために保守に手間と費用がかかるものであった。コンスタンティノープル攻略では巨大な大砲で城壁を破壊している。関ヶ原の戦いでは輸入品の大砲が使用された。やがて軍艦にも大砲が搭載され、敵艦を撃沈できるようになった。
19世紀以降[編集]
大砲は鋼鉄製となり、弾丸は元込め式となってライフリングが刻まれて射程距離、命中率が上昇した。口径も大きくなり、破壊力も増した。列車砲が発明され、機動力が大きくなった。
関連項目[編集]
参考文献[編集]
- 大日本帝国海軍省『青年學校海軍智識』軍人會館出版課昭和15年5月20日改訂増補発行。