大島雄一
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大島 雄一(おおしま ゆういち、1929年 - 1988年4月21日[1])は、マルクス経済学者。
東京都生まれ。1949年東京高等学校(旧制)文科丙類卒業。1953年東京大学経済学部経済学科(旧制)卒業[2]。宇高基輔のゼミに所属。高橋幸八郎、内田義彦、平瀬巳之吉の指導も受けた。大学院で横山正彦の指導を受けた[3]。名古屋大学経済学部講師[4][5]、助教授[6][7]、教授[8]。専門は理論経済学[2]。
旧講座派系マルクス経済学者。土地制度史学会会員[9]。1963年に山田盛太郎が土地制度史学会のメンバーを母体に発足させた「再生産構造研究会」に参加した[10]。名古屋大学大島ゼミの門下生は「現代資本主義研究会」を組織している。門下生に塚本隆敏、神田敏英、岩下有司、濱内繁義、和田豊などがいる[11]。
著書[編集]
単著[編集]
- 『価格と資本の理論――現代マルクス経済学の一展開』(未來社、1965年、増補版1974年)
- 『現代資本主義の構造分析』(大月書店、1991年)
共編著[編集]
- 『日本資本主義再生産構造統計』(塩沢君夫、丹羽邦男、川浦康次、近藤哲生、藤瀬浩司、芝原拓自、安富邦雄、宮田和明共編、岩波書店、1973年)
- 『現代マルクス経済学研究Ⅰ 資本論の研究』(岡崎栄松共編、日本評論社、1974年)
訳書[編集]
- フランス共産党中央委員会経済部、『エコノミー・エ・ポリティーク』誌編『国家独占資本主義――マルクス主義政治経済学概論(上・下)』(広田明、村上康夫、松岡寛爾、狩野博、近藤哲生、広田功、和田周一、稲本洋之助共訳、新日本出版社、1974-75年)
- ベン・ファイン、ローレンス・ハリス『西欧マルクス経済学論争――『資本論』を読み返す』(監訳、大月書店、1981年)
出典[編集]
- ↑ 『新修稲沢市史 資料編 17 近現代 4』新修稲沢市史編纂会事務局、1989年
- ↑ a b ベン・ファイン、ローレンス・ハリス著、大島雄一監訳『西欧マルクス経済学論争――『資本論』を読み返す』大月書店、1981年
- ↑ 大島雄一『価格と資本の理論――現代マルクス経済学の一展開』未來社、1965年
- ↑ 遊部久蔵編『資本論講座 第6分冊 地代・収入』青木書店、1964年
- ↑ 大島雄一、瀬尾芙巳子『経済学全集6「蓄積論」別冊』筑摩書房、1967年
- ↑ 島恭彦、宇高基輔、大橋隆憲、宇佐美誠次郎編『新マルクス経済学講座 第3巻 帝国主義と現代』有斐閣、1972年
- ↑ フランス共産党中央委員会経済部、『エコノミー・エ・ポリティーク』誌編、大島雄一他訳『国家独占資本主義――マルクス主義政治経済学概論(下)』新日本出版社、1975年
- ↑ 塩沢君夫、後藤靖編『日本経済史――経済発展法則の検証』有斐閣大学双書、1977年
- ↑ 高内俊一「日本資本主義の「八〇年代論」(PDF)」『立命館経済学』第29巻第4号、1980年10月
- ↑ 二瓶敏、矢吹満男、泉武夫「二瓶敏教授に聞く――戦後日本資本主義論争の回顧と展望(PDF)」『専修大学社会科学研究所月報』No.456、2001年6月
- ↑ 和田豊「著者の言葉」桜井書店(和田豊『価値の理論 第三版』桜井書店、2019年)