夜明け前より瑠璃色な (ゲーム)

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夜明け前より瑠璃色な』(よあけまえよりるりいろな)とは、2005年9月22日オーガストから発売された恋愛アドベンチャーゲームである。

概要[編集]

バイナリィ・ポット』、『Princess Holiday 〜転がるりんご亭千夜一夜〜』、『月は東に日は西に 〜Operation Sanctuary〜』に続くオーガストブランドの4作品目(オーガストファンBOXを入れれば5作品目)。『夜明け前より瑠璃色な』までは1年ペースで作品を発表しているが、『夜明け前より瑠璃色な』の後は2008年1月25日発売の『FORTUNE ARTERIAL』と3年間空いている。

2009年2月27日には『夜明け前より瑠璃色な -Moonlight Cradle-』を発売。これは2006年12月7日PS2に移植された『夜明け前より瑠璃色な 〜Brighter than dawning blue〜』で登場した新キャラクターのシナリオや本編のヒロインとの後日談を含んだ作品となっている。2010年2月25日PSPの移植版となる『夜明け前より瑠璃色な PORTABLE』が発売されている。

2011年7月29日にはWindows7対応版も発売されている。

作風[編集]

学園物の作品ではあるが、ヒロインが自宅やバイト先にいる場合も多いため、『月は東に日は西に 〜Operation Sanctuary〜』に比べると学園を舞台にした描写は少なめである。また、オーガスト作品恒例ファンタジーSF要素も入っている。

ストーリー[編集]

共通ルート[編集]

朝霧達哉の家にの王国の王女であるフィーナ・ファム・アーシュライトがホームステイしにやってくる。穂積さやかの関係によるものであったが、朝霧麻衣と共に驚く達哉。フィーナのメイドとしてミア・クレメンティスも付き添ってやってきており、フィーナの留学が終わるまで5人での生活を送っていくことになる。

幼馴染の鷹見沢菜月遠山翠らの協力もあって学園に馴染むフィーナ。謎の少女であるリースリット・ノエルとも知り合いつつ、達哉は穏やかな日々を送っていたが…。

Achtung.png 以下にはネタバレが含まれています。


フィーナ・ファム・アーシュライト[編集]

実は幼いころに達哉とフィーナは出会っていた。フィーナは達哉との再会を願っており、今回のホームステイに達哉の家が選ばれた裏の理由だった。二人はお互いにそのことを話して思い出に浸るのだった。

フィーナと達哉はお互いに惹かれつつあったが、王女という立場もあって一歩を踏み出せないでいた。それでも二人はこの恋を実現させるために努力することを決意。後見役であるカレンを説得しようとする。カレンはフィーナと達哉に二人で剣術の決闘をするように言う。素人である達哉がフィーナに勝てないことは明確であったが、フィーナに一週間稽古をつけてもらう達哉。そして、全力で立ち向かった二人にカレンは婚約を認めることにするのだった。

ミア・クレメンティス[編集]

フィーナ・ファム・アーシュライトに仕えてきたミア。達哉に告白されてそれを受け入れるも、二人はいずれ別れる運命にあった。フィーナに交際のことを話して祝福してもらうも、一緒に帰るかどうかの判断はミアに一任されて、達哉もそれを受け入れる。

ある日、フィーナが怪我を負う事件が発生。これを主催者であるさやかの更迭という形で収めようとする案をフィーナは受け入れようとするも、ミアが反対。フィーナも非を認めて月の責任ということで収束した。ミアは月に帰る決断をしてそれを達哉も受け入れようとしていたが、フィーナは今までのミアの行いに報いようと二人に地球に残るように言う。こうして、ミアは地球に達哉と二人で残ることとなるのだった。

遠山翠[編集]

翠の演奏を聞いたことがきっかけで距離が縮まっていく達哉と翠。達哉は翠に両親が音楽家であることと、自分の演奏に両親ががっかりしているのではないかと思っていると話す。そんな話を聞いていた達哉は、翠が夏休みに両親が帰ってくるから曲を聞いてもらおうと考えていることを知って応援することにするのだった。

翠に惹かれていった達哉だが、中々告白できずにいた。みんなが気を利かせてくれて、翠が部屋を訪ねてきたときに告白することができた。そして、二人は無事に付き合って海でデートしたりする。

両親が帰れなくなったという話を聞いた達哉はいてもたってもいられずに直接交渉に向かう。そして、想いを聞き届けてもらい両親は翠の演奏を聞いて和解するのだった。

夜明け前より瑠璃色な -Moonlight Cradle-[編集]

シンシア・マルグリット以外に関してはキャラクターの後日談を中心に描かれている。

登場人物[編集]

詳しくは各キャラクターページも参照。声優はPC版 / 移植版の順で記載。

主人公[編集]

朝霧 達哉(あさぎり たつや)
本作の主人公。満弦ヶ崎大学附属カテリナ学院3年生。

ヒロイン[編集]

フィーナ・ファム・アーシュライト
声 - 手塚まき / 生天目仁美
本作のメインヒロイン。月の王国「スフィア王国」の王女だが、満弦ヶ崎大学附属カテリナ学院3年生に留学してくる。
ミア・クレメンティス
声 - 成瀬未亜 / 野々瀬ミオ
フィーナに仕えるメイド。
朝霧 麻衣(あさぎり まい)
声 - 安玖深音 / 後藤麻衣
達哉の義妹。
鷹見沢 菜月(たかみざわ なつき)
声 - 海原エレナ / 氷青
達哉の幼馴染。
穂積 さやか(ほづみ さやか)
声 - 本山美奈 / 黒河奈美
達哉の従姉妹。「王立月博物館」の館長代理。フィーナが達哉の家にホームステイしに来たのはさやかがいるからという理由が大きい。
リースリット・ノエル
声 - 三咲里奈 / 伊藤静
フィアッカ・マルグリット
声 - 三咲里奈 / 伊藤静
遠山 翠(とおやま みどり)
声 - 雅姫乃 / 高野直子
PS2版からヒロインに昇格。
エステル・フリージア
声 - 佐本二厘 / 結本ミチル
PS2版からの新ヒロイン。
シンシア・マルグリット
声 - 遠野そよぎ
『夜明け前より瑠璃色な -Moonlight Cradle-』から登場。

サブキャラクター[編集]

カレン・クラヴィウス
声 - 羽桜涼子 / 浅川悠
鷹見沢 仁(たかみざわ じん)
声 - 辻宮春彦 / 小西克幸
鷹見沢 左門(たかみざわ さもん)
声 - 巌蝉秋 / 秋元羊介

スタッフ[編集]

人気投票[編集]

2006年3月頃に行われた人気投票[1]。10日間にわたって行われた。オーガストの作品としては処女作以来となるメインヒロイン1位となっている。2位票は鷹見沢菜月が一番獲得した。
順位 ヒロイン名 一位獲得票 二位獲得票 総合
1 フィーナ・ファム・アーシュライト 6952 2923 16827Point
2 朝霧麻衣 6706 3021 16433 Point
3 鷹見沢菜月 2521 3279 8321 Point
4 リースリット・ノエル 2040 2496 6576 Point
5 ミア・クレメンティス 1425 2474 5324 Point
6 穂積さやか 1539 2198 5276 Point
7 フィアッカ・マルグリット 709 2026 3444 Point

評価[編集]

2005年の年間セールス3位を記録。『Princess Holiday 〜転がるりんご亭千夜一夜〜』、『月は東に日は西に 〜Operation Sanctuary〜』で評価されていたオーガストを一躍有名にした。

関連項目[編集]

脚注[編集]

外部リンク[編集]