PlayStation Portable
PlayStation Portable(プレイステーション ポータブル)は、2004年12月12日に発売されたゲーム機。略称はPSP。
概要[編集]
ソニー・コンピュータエンターテイメントが販売したゲーム機。ソフトメディア『UMD』(ユニバーサルメディアディスク、UniversalMediaDisc)と記録媒体メモリースティックを使用。当時の携帯型のゲーム機としては液晶画面の精度も高い方である。
UMDによるゲーム以外にも、PlayStation Storeからのダウンロードによるゲームも楽しめる。
最盛期にはニンテンドーDSを上回るハード数(メディアクリエイト発表)を誇っていたとされ、これまで任天堂の独壇場であった携帯機市場において30%のシェアを獲得。唯一任天堂機に撤退に追い込まれないまま生産完了まで完走した。
普及した要因[編集]
PSPがこれほどまでに普及した要因としては、モンスターハンターシリーズのヒット、カスタムファームウェア(CFW)導入による改造の多様性、単なるゲーム機でなくiPodなどのメディアプレイヤーの代用品としても使える点など様々なものがある。
DSとのシェア争いなど[編集]
反面、DSに対抗する形で発売日を2004年12月に間に合わせたことで、PSPは十分に量産体制が整う前に発売することを余儀なくされ、年末商戦の時期に品薄が頻発。またDSと遜色ない価格に設定したことが裏目に出て、5年近くもの間本体を売る毎に1万円近くの赤字(逆鞘)を出すこととなった(空白の17分)。更に初期型PSP-1000型はフライングディスクシステムや□ボタン問題などの初期不良を抱えていたが、久夛良木健が「これが私が考えたデザインだ。(使い勝手については)仕様に合わせて貰うしかない。これは僕が作ったもので、そういう仕様にしている。明確な意思を持っているのであって間違ったわけではない」「世界で一番美しい物を作ったと思う。著名建築家が書いた図面に対して門の位置がおかしいと難癖をつける人はいない。それと同じこと」と語り[1]、ユーザーの不興を買った。数か月後にこの事実をSCEが不具合と認め、これらの初期不良は無償修理となったが、同時期に発売したDSとのシェア争いで大きく遅れを取ってしまう一因となった。
歴史[編集]
- 2014年6月3日 生産終了。
ハードウェア[編集]
- PSP-1000
- PSPの一号機。約280g。
- PSP-2000
- PSP-1000と比べてロード時間の短縮を実現した。約189g。
- PSP-3000
- 液晶画面の輝度が上がっている。約189g。
脚注[編集]
- ↑ 日経BP, 2005年1月24日、「それがPSPの仕様だ」久多良木SCE社長、ゲーム機不具合騒動を一蹴
関連項目[編集]
- PlayStation Portable go - UMDを廃止した姉妹機。約158g。
- PlayStation Vita - 後継機