外国人犯罪者

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
外国人犯罪から転送)
ナビゲーションに移動 検索に移動
Wikipedia-logo.pngウィキペディアの生真面目ユーザーたちが外国人犯罪の項目をおカタく解説しています。

外国人犯罪者(がいこくじんはんざいしゃ)とは、外国犯罪を犯す外国人犯罪者のことである。ここでは、日本の外国人犯罪者について説明する。

概要[編集]

日本における外国人犯罪者は、裁判で判決を受けて刑務所に収監されると、F級に分類される。ただし、外国人なので日本人受刑者とは区別される。なお、よく勘違いされているが「在日韓国人在日朝鮮人は日本人扱い」なのでF級には分類されない[1]

外国人犯罪は昭和から平成にかけては、中国人韓国人によるものが多かったとされる。しかし、令和前後になるとベトナム人ブラジル人フィリピン人といった来日外国人の犯罪が増加傾向にある。これら外国人の犯罪の内訳は、過半数が窃盗であり、次いで傷害暴行事件などである[2]

ただ、外国人犯罪者は日本の刑務所で生活を送る際に、どうしても「言葉の壁」が意思疎通の障害となる。そのため、F級の受刑者を受け入れている刑務所には国際対策室が設置されており、国際専門官という担当者が駐在している。府中刑務所では民間の常駐通訳や翻訳人など、外部からの協力を得ながら対応に当たっている[2]

なお、よく誤解があるが、犯罪者が外国人だからといって刑が軽くされたり重くされることはない。有期刑あるいは無期刑であれ、一般的に外国人の受刑者が仮釈放になる場合は、日本の社会に出すのではなく本国に送還されることになる。例として、懲役10年の実刑判決を受けた場合には5年を過ぎたあたりから仮釈放が認められるケースがあり、無期刑の場合でもおよそ15年ほどで仮釈放が認められるようになるとされている[2][3]

在日米軍関係者の受刑者の場合[編集]

日本で犯罪を犯して収監された在日米軍関係者は、横浜刑務所横須賀刑務支所が専門舎坊となっている。受刑者の入所理由の大半は、強盗強盗致傷強姦致傷などが占めているのだが、刑期は日本人受刑者のおよそ半分で仮釈放が認められるので、大抵は日本人受刑者より早く出ることが可能である[2]

また、刑務所での暮らしにおいても、日本人と在日米軍関係者では大きく異なる。食事は和食ではなく洋食で、入浴する場合には浴槽に浸かるのではなくシャワーを浴びることが許されるなど、生活様式そのものがアメリカ人向けに変更されている。パンはPascoである。在日米軍関係者が収容されている部屋は単独室が圧倒的に多く、日本人よりも身体が大きい場合を考慮して若干だが広めに作られている。なお、横浜刑務所横須賀刑務支所には居住区画こそ異なるが、日本人の受刑者も存在する。ただし、ここに存在する日本人受刑者は全てA指標のものに限られている[3][4]

なお、居住区画こそ異なるが、工場あるいは運動場では一緒に過ごしている。また、在日米軍関係者は受刑者であるが、軍人という身分に変わりはないため、下着歯ブラシなどの日用品は米軍が支給し、1か月に1回は必ず米軍将校が受刑者の状況を確認するために視察に訪れるという[4]

関連項目[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

出典[編集]

  1. 「もしも刑務所に入ったら『日本一刑務所に入った男』による禁断解説」河合幹雄ワニブックス2019年。P35
  2. a b c d 「もしも刑務所に入ったら『日本一刑務所に入った男』による禁断解説」河合幹雄ワニブックス2019年。P36
  3. a b 「もしも刑務所に入ったら『日本一刑務所に入った男』による禁断解説」河合幹雄ワニブックス2019年。P37
  4. a b 「もしも刑務所に入ったら『日本一刑務所に入った男』による禁断解説」河合幹雄ワニブックス2019年。P38

参考文献[編集]