城谷沢の井
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城谷沢の井(しらやさわのい)とは、埼玉県秩父郡横瀬町横瀬649に存在する古井戸である。
概要[編集]
横瀬根古屋城跡から南西におよそ300メートル、山麓の武甲山御岳神社里宮前にある古井戸である。この古井戸は、北条氏邦の家臣で根古屋に在城していた浅見伊賀守が当地に養蚕や絹織物業などを興す必要性から彫ったものといわれている。そして、これが秩父絹発祥地であるとして、昭和36年(1961年)9月1日に埼玉県の旧跡に指定された。
この井戸水は石灰分を含んでいたので冬になっても結氷せず、これを使うことで良質の絹ができた。そのため、江戸時代になると横瀬は絹織物の産地に発展し「根古谷絹」の名で江戸に出荷されたと言われている。