地域みらい留学

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

地域みらい留学(ちいき - りゅうがく)とは、中山間・島嶼地域の公立高等学校が取り組む域外留学促進プロジェクトのこと。

概要[編集]

このプロジェクト立ち上げは島根県の県教委主導で行われ、公式ページの参加校も島根県が最も多い。

島根県は県域が東西に広くかつ離島も抱えながら、松江、出雲両市以外は5万5千人以下の小都市が多極分散している構造で、先行して少子化が進んだ島根県立隠岐島前高等学校で、全国の中山間・離島地域にさきがけて県外募集を行い、都市部からの進学者で高校存続に成功した。
これに気を良くした島根県は、同種の県外募集を本土山間部で行い、2020年からは松江、出雲以外の県立進学校まで拡大し「公立高校の県外募集」のパイオニアとなっている。

そうした実績を下に、2017年より、島根県以外の県外募集公立高校と連携し、共同して「県外受験」を全国の中学校にアピールするために、本プロジェクトがスタートした。

現在では、高専からの参加もあり、加えて都市部の高校に在籍しながら、高2の1年間、中山間・離島地域の高校への国内留学を支援する事業も行っている。

その他[編集]

どの都道府県でも中山間・島嶼地域はあるが、公立高校の少子化対応の取り組みに温度差があり、東京都の島嶼部や愛知県の奥三河の公立高校は生徒募集難に悩まされながら、寄宿舎等の勤務や定員の都合で本プロジェクトに参加していない。また、参加校のある青森県で2020年から公立高10校近くを統廃合対象とする犠牲を払っている。

関連項目[編集]

  • 定員内不合格 - 一部で「県外募集より、地域の志願者を切り捨てるな」と全国募集の動きに反発している。

外部リンク[編集]

地域みらい留学