名古屋市交通局名城工場
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名城工場(めいじょうこうじょう)とは、愛知県名古屋市中区にあった名古屋市交通局の車両基地(車両工場)である。名古屋市役所から北に0.5㎞という都心に所在した車両基地であった。
概要[編集]
1965年(昭和40年)の地下鉄名城線の栄町 - 市役所間開業と同時に名城車庫の名称で開設。用地は名古屋市自動車運転者試験場が平針に移転したことで生じた土地を利用した。
留置能力は21両と小さいが、日常点検から全般検査まで対応していた。入出庫は市役所駅から行い、市役所駅から名城公園駅に向かって右側に分岐していた。
1971年(昭和46年)、名城線の名古屋港駅延伸と同時により大規模な名港車庫が開設。車両の留置と日常点検業務が名港車庫へ機能移転した。名城車庫は重要部・全般検査に特化した工場へと機能改修がなされ、名城工場となった。
しかし名城工場は都心部に所在する狭い工場であり、将来の車両数増加に対応できないおそれが生じた。そこで大曽根~砂田橋延伸に先立つ1999年(平成11年)に留置をメインとする大幸車庫をナゴヤドーム近隣の地下に開設。名港車庫で行っていた留置業務を大幸車庫に移転させ、生じたスペースを重要部・全般検査用設備に転用して名港車庫を名港工場に改組。これによって名城工場は役目を終え、2004年(平成16年)10月に閉鎖された。
閉鎖後は保守基地として一部が継続利用されている他、解体された工場建屋跡地には名城合同事務所や地下鉄用変電所が設置されている。