吉江藩
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吉江藩(よしえはん)とは、江戸時代前期のわずかな期間だけ越前国に存在した藩である。福井藩の支藩。藩庁は吉江陣屋。藩主家は家門・親藩の越前松平家。現在の福井県鯖江市に存在した。
概要[編集]
福井藩の第4代藩主・松平光通(初代藩主・結城秀康の孫)は正保2年(1645年)に家督相続した際、福井藩53万石のうち、2万5000石を弟の昌親に分与したことにより、吉江藩が立藩した。昌親は琵琶山の下に吉江陣屋を設けて藩庁とした。
ところが延宝2年(1674年)、兄の光通が後継者問題など様々な問題を原因として自殺してしまう。光通は死ぬ前に昌親を自らの養子とする旨の遺書を残していたので、それを理由にして福井藩の第5代藩主の座は昌親が相続することになった。こうして吉江藩は廃藩となり、吉江陣屋も破却されることになった。
歴代藩主[編集]
- 越前松平家
親藩 2万5000石
- 松平昌明(昌親) 従四位下、兵部大輔、左近衛権少将(福井藩主就任時)