反社会性パーソナリティ障害
反社会性パーソナリティ障害は「サイコパス」「ソシオパス」とも呼ばれる人格形成不全。その特徴についてはさまざまに説明されるが、成育環境の影響が大きいという説がある。幼少期に虐待を受けたケースが多いという。
概要[編集]
かつては「反社会性人格障害」と呼ばれていたが、「人格障害」が問題視されて「パーソナリティ障害」と呼びかえられた。
いわゆる「病識」がないため、当事者本人は診断名を受けいれないことも多い。特徴あるいは中心症状としては、「プライドが高い」「自己評価が低い」「仕事ができない」の三点がよく挙げられるが、やや説明不足である。プライドが高く自己評価も高く仕事ができたら反社会的である必然性がないので、サイコパスにはなりづらい。問題は「仕事ができる」であり、経営者や政治家だと「利益を上げる能力」「管理力」のあるサイコパスもいそうであり、反社や半グレなどは「仕事」の内容にも問題がありそうである。従って自己評価も不安定なので見栄を張りがちでもある。
刑事事件の犯人のなかには、「道義的な怒り」「正義感」などを主張する「確信犯」も多く、テロリストにも多く、「世直し」「善行」と考えて正当化することもある。
「私は正しいのだから、社会的な成功を収めねばならない」「それを妨害する者を排除することは正義である」と考える。嫉妬心が強く、「本来は私が所有していなければならないものを不当に所有している」と考えることもある[1]。そこから優秀で人気のある人物は「必ず陰で悪事を働いているはずだ」と考えて足を引っ張ったり、ときにテロ行為にも及ぶ。ヤクザがラーメン屋の親父になろうとして弾かれたりすることもあった。
いわゆる「症状」[編集]
当該者はいわゆる「病識」(「自身が病んでいる」という自覚)がないため、精神病の定義である
- 本人が苦しんでいる
- 他者が苦しんでいる(他者を苦しめている)
かが判別できない。そのため「反社会的」であるとされる。
いわゆる認知症における「まだら呆け」に近い症状もあり、いわゆる「困った人」に分類される。 * 内省的ではないし、即物的でもない。
- 自責的ではなく外責的であり、攻撃的・他罰的である。
- 「言い繕い反応」に長けている。
- “見捨てられ恐怖”が強く「社会から疎外されている」と感じている。
- 即物的(属事的)な問題解決能力に劣っていて、属人的な方法で解決しようとする。
などがある。したがって、「他者を操って問題を解決させる」ことに躊躇がない。「私はエホバであり、私に逆らう者はサタンである」といった極性化(ポーラライゼーション)を主張する宗教(「エホバの証人や統一教会」)にハマりやすい。エホ症の症状の多くが当てはまる。
職業[編集]
- 公立学校の教師
- ブラック企業の経営者・従業員
に多そうである。政治家や反社は分母自体が少ない。
宗教[編集]
自己評価を上げようとして、「なんであんな宗教に引っかかるんだろう?」みたいなケースもある。
脚注[編集]
- ↑ 岸田秀『嫉妬の時代』