十六夜咲夜

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十六夜 咲夜
いざよい さくや
登場作品 東方Project
愛称 咲夜さん
性別 女性
年齢 十代後半
肩書き 『完璧で瀟洒な従者』
『完璧で瀟洒なメイド』
種族 人間
武器 ナイフ
特技 時間操作、ナイフ投げ、料理
所属 紅魔館
身長 比較的高め

十六夜 咲夜(いざよい さくや)は、上海アリス幻樂団制作の弾幕シューティングゲーム東方Projectに登場する、完璧で瀟洒なメイドである。

なお、本項目では二次設定や二次創作物のキャラクターについては掲載していない。

概要[編集]

記念すべきWindows版の東方Project第一作目である『東方紅魔郷(以下、紅魔郷)』のStage.5のボス、及びStage.6の中ボスとして出演した。紅魔郷の舞台となる紅魔館に住むメイド長であり、実質上紅魔館を仕切っている。衣食住に困らないとのことから[1]、本人も紅魔館にて快適な暮らしを送っているようである。

紅魔館の主人のレミリア・スカーレットに忠誠心を抱いており、「十六夜咲夜」という名前もレミリアから授けられた名前である。レミリアに仕える前の名前は不明であるが、それ以前に彼女がどこで何をしていた人物なのかは未だに明らかになっていない。銀のナイフを武器とすることから、元ヴァンパイアハンターではないかと言われているが、真意は不明である。

初登場作品ではボスキャラとして出演したが、次回作である『東方妖々夢(以下、妖々夢)』では、レギュラーキャラである博麗霊夢霧雨魔理沙に並んでプレイヤーキャラとしての出演を果たし、見事な天然っぷり活躍ぶりを見せた。その後も連続してプレイヤーキャラとして出演を果たしていた。現在、レギュラーキャラとしての出演は霊夢と魔理沙に次いで一番多かったりする。

東方シリーズ人気投票では、妖々夢の主役2人と並ぶ人気を誇り、常にベスト5の中に並びつつある[2]

二つ名は『完璧で瀟洒な従者』あるいは『完璧で瀟洒なメイド』で、大体の場合において「咲夜さん」と「さん」付けで呼ばれることが多い。

余談[編集]

読みとして、「じゅうろくや さくや」は間違いである。また、「十六夜夜」も書き間違い。

出演作品[編集]

出演したゲーム作品一覧(黄昏フロンティア制作の格闘ゲームも含む)

  • 東方紅魔郷 〜 the Embodiment of Scarlet Devil.
  • 東方妖々夢 〜 Perfect Cherry Blossom.
  • 東方永夜抄 〜 Imperishable Night.
  • 東方萃夢想 〜 Immaterial and Missing Power.
  • 東方花映塚 〜 Phantasmagoria of Flower View.
  • 東方文花帖 〜 Shoot the Bullet.
  • 東方緋想天 〜 Scarlet Weather Rhapsody.
  • 東方非想天則 〜 超弩級ギニョルの謎を追え[3]

テーマ曲[編集]

特徴[編集]

性格[編集]

主人のレミリアと、レミリアの友人であるパチュリー・ノーレッジなどに対しては畏まった敬語を使い、それ以外の人に対しては砕けた口調で話す。

我儘なご主人様の性格についていけるようにしているためなのか[4]、とにかく掴みどころの無い性格をしており、一見完璧そうに見えてどこか天然を想わせるような発言をする。一方でメイドとして働いているからか、魔理沙に対し若干世話好きな一面を見せることもある。

ちなみに猫舌らしく、パチュリーに度24点という最高得点が不明なために高いのか低いのか微妙な点数を貰っている。

容姿[編集]

背が低めのキャラや幼女キャラの多い東方Projectの登場人物の中でも、比較的身長が高め[5]。年齢は本人曰く十代後半らしい。

服装はメイドらしくエプロンドレス(メイド服)とヘッドドレス(メイドカチューシャ)を身につけている。エプロンドレスは青と白を基調としており、左側の袖に「Red Magic」の刺繍が施されている。また、花映塚では前掛けにローマ数字の刺繍が施されている。首元には緑色のリボンがついていることが多いが、妖々夢では作中の季節が冬だったことからか褐色のマフラーを身につけている。作品によっては腰の辺りに銀色の懐中時計を下げていることもある。

銀髪のセミロングヘアで、もみあげ辺りに緑色のリボンをつけた三つ編を結っている。後述のように瞳の色が紅かったり蒼かったりすることがある。

身体的特徴[編集]

紅魔館に住む唯一の人間[6]だが、空を飛ぶことが出来たり、ナイフ投げを駆使した戦闘術を披露したりと、人間離れした身体能力を持っている。特にナイフ投げの腕前は高く、「二十間離れた場所に居る頭上に林檎を乗せた妖精メイドの、額に当てる事が出来る[7]」そうである。ナイフ投げの腕前と料理の腕は比例関係にあるらしく[8]、咲夜は料理も大変上手だということが伺える。

また、咲夜の最大の特徴は『時を操る程度の能力』を持つということである。時間を戻すことは出来ないが、時間を加速させたり遅くしたり、停止させることが出来るうえに、空間を狭くしたり広くしたりすることも出来る能力である。咲夜はこの能力を駆使し、紅魔館全体の空間を広げていたりしている[9]

また、ゲーム本編では前述のナイフ投げのスキルに加えてこの能力を駆使した戦闘をする。さも無限にナイフを持っているかのように戦うが、実際これは時を止めている間に投げたナイフを回収しているかららしい。時間を止めている間にナイフをしかけることも可能だが、時間を止めている間に直接攻撃は出来ないらしい。

ちなみに原作者のZUN氏がジョジョの奇妙な冒険のネタをいくつか採用していることから、咲夜の時止めの能力は、ジョジョの奇妙な冒険に登場するディオ・ブランドーの能力に因んでいるのかもしれない。

作品によっては瞳の色が変化しており、紅魔館では紅色であったのに対し、妖々夢以降は蒼色だったりするのだが、これが時止めの能力に関与しているかは不明である。とにかく彼女は謎の多い女の子なのである。

交流関係[編集]

レミリア・スカーレット[編集]

ご主人様と従者という関係。レミリアと咲夜がどのようにして出会って現在に至るかは不明のままであるが、互いに深い絆を結んでいるといえる。『東方永夜抄(以下、永夜抄)』では共にプレイヤーキャラとして出演し、立ちはだかる猛者たちとの激戦に勝ち抜いたりもした。レミリアのことを常に大切に想っているが、時々レミリアが吸血鬼だからという理由で福神漬けの紅茶を淹れるなど、天然ならではの空回りなお世話を焼くこともある。

吸血鬼であるレミリアの世話をしていることもあり、咲夜は昼も夜もお仕事で忙しく、常時活動をしている。そのため休み時間がほとんどなく、睡眠時間なども、自らの時間を操る能力で時間を止めている間にとっている。ある意味咲夜だからこそレミリア専属のメイドとして活動していけると言える。

咲夜がレミリアに忠誠心を抱いているのは紛れもない事実であるが、レミリアが咲夜と「自分とずっと居られるから」と不老不死になることを薦めた際は首を横に振り、笑顔で断った。真意は不明だが、咲夜は人間を辞めるつもりはなく、生きている間は一緒と、500年以上生き続けているレミリアに対しては痛烈な言葉を告げた。吸血鬼に仕えていることから『悪魔の犬』と呼ばれていることもあったが、事実上咲夜は完全に悪魔に魂を売ってはいない、人間と妖怪の狭間の位置に立っているような関係にあるようである。

霧雨魔理沙[編集]

最初は敵対関係にあったが、魔理沙達がレミリアと意気投合することになってからは何かと仲を深めつつある。紅魔館の図書館に忍び込んだ魔理沙の世話をしたり、レミリアに見つからないように身を隠させたりしている。花映塚でも堂々と泥棒に入った魔理沙に対し仲の良い会話をすることもある。

魔理沙の自宅は魔法の森という、一日中暗くて道に迷いやすく、森に生えているキノコの胞子が身体に有毒なために妖怪ですらあまり訪れないところにある。しかし、どういう訳か咲夜はそんなところにある魔理沙の家に迷わず行くことが出来る。これに対して咲夜は「自分は特別」などと言っているが、咲夜は何か特別な能力を持っているのだろうか。ちなみに魔理沙が勘当されて親と絶縁状態にあることを知っているようである。

親しい人間以前に、人間と距離を置いており、その気になれば同族にも手を出す咲夜と、同じく人里の実家から出て行ったために人間と距離が離れている魔理沙は、何かと似たような立ち位置にいるのかもしれない。

紅美鈴[編集]

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従者仲間ではあるが、実際どのような関係にあるのかは詳しくは言及されていない。美鈴がいつから門番をやっていたかも不明だが、咲夜は人間であることから、美鈴は咲夜よりも長い間紅魔館に仕えている可能性がある。

メイドなだけに世話好きな咲夜のことだから仕事仲間としての仲は良いかもしれない。ただし、メイド長としてしっかりしていることもあるため、門番の仕事をサボって居眠りをしていたのが気づかれたら怒られることもあるかもしれない。

めーさくは俺のジャスティス。

フランドール・スカーレット[編集]

レミリアの妹であるフランドールとは実際は接点がない。フランドールの食事を作っているのは咲夜だが、フランドール本人は霊夢や魔理沙に出会うまで生きた人間に会ったことは無かったらしい。

脚注[編集]

  1. 『東方永夜抄』のマニュアルより。
  2. 東方シリーズ人気投票結果より。
  3. 東方緋想天を一緒にダウンロードした場合にのみ登場する。
  4. 原作者執筆の小説本『東方香霖堂 〜 Curiosities of Lotus Asia.』での会話より。
  5. 制作者本人によれば「身長は大体成長期の10代前半の少女達」とのこと。
  6. 『三月精 第2部』より。
  7. 東方Project公式資料集の『東方求聞史紀 ~ Perfect Memento in Strict Sense.』より。
  8. 『妖々夢』のマニュアルより。
  9. 『東方求聞史紀 ~ Perfect Memento in Strict Sense.』より。

関連項目[編集]