十二使徒
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十二使徒とは、イエス・キリスト(ナザレのイエス)から直接教えを受けた弟子とされる。
概要[編集]
なにしろ当時は名前の数が少なく、姓というのも一般的ではなかったため、「屋号」あるいは「通称」で呼びわけられていた。そのため、使徒の呼び名もそれに倣っている。十二人しかいない十二使徒の中にも「ヤコブ」「ユダ」が複数いたりする。
詳細[編集]
- ペテロ - 通称である(ペトロ。英語ではピーター)。ナザレのイエスを清水の次郎長とすると、「馬鹿は死ななきゃ治らない」と云われる「森の石松」的な立ち位置である。十二使徒の中ではもっとも人気者であるが、「バカ」「アホ」「オッチョコチョイ」「お調子者」「うっかり者」という評価もある。「ペトロ」はギリシャ語で「石」で、「ケパ(ケファ)」も同じ。あだ名である。
- ヨハネ - 「最も愛された弟子」といわれ、イエス先生を織田信長とすると、森蘭丸的な立ち位置である。大ヤコブとは兄弟にあたる。
- イスカリオテのユダ - キリスト教文化圏においては、ナザレのイエスをジュリアス・シーザーとするとブルータスの立ち位置だが、日本国内では織田信長に対する明智光秀的な立ち位置とされることもある。イエスの影武者(双子の弟)であったとする見方もある。[1]
- 懐疑派のトマス - 双子であることからの通称(「トマス」はアラム語で「双子」)であり、「ディヂィモ」(ギリシャ語で「双子」の意)とも呼ばれる。元素のひとつであるジジムも、同じくギリシャ語の「双子」に由来する。「理屈っぽくて頭が固い。偏屈・強情・頑固」という印象もあるが、義侠心もあり「漢一匹」といった印象もある。「じつはトマスはイエスの双子の弟であり、身代わりとなって死んだ」とするネタもミステリーにはあったが、「復活したイエスの傷口に手を突っこんで確認した」[2]という話がある。『トマスによる福音書』(トマス本人が書いたわけではない)という書もあり、イエス先生に「インドに伝導に行け」と言われ、「いやだぁ~! インドなんていう、そんな訳のわかんないところへ行きたくない~!」とゴネたという話もある。
- 大ヤコブ - ゼベダイの子ヤコブ。英語では「ジェイコブ」。「ヤコブの梯子(階段)」(ジェイコブス・ラダー)のヤコブは旧約聖書のほうなので別人。
- マタイ(マシュー。愛称はマット)- ヨハネとは兄弟。
- アンデレ(アンドリュー。愛称はアンディ) - たしか大店のお坊ちゃまであり、算盤勘定が達者なので、宴会部長的な立ち位置である。
- ピリポ(フィリップ)
- バルトロマイ(バーソロミュー)
- アルパイの子ヤコブ - 「小ヤコブ)」とも。
- タダイ - 英語では「テディ」。略称は「テッド」。
- 熱心党のシモン - なんとなく「もと反政府主義者」みたいなイメージもあったりする。英語では「サイモン」。
脚注[編集]
関連作品[編集]
- 川原泉『笑う大天使(ミカエル)』(白泉社。「ワタシの川原泉V」、2017)より。「するとジェイク・Aはアルパヨの子ヤコブ、ジェイク・Zはゼベダイの子ヤコブ、バーソロミューはバルトロマイ、アンドリューはアンデレ、フィリップがフィリポで、テディとマットがタダイとマタイ。以下同じ。」「―― よし!覚えたぞ。わしらって賢い」というセリフがある。
関連文献[編集]
- 『聖書』(共同訳)