前田浩 (化学者)
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前田 浩(まえだ ひろし、昭和13年(1938年)12月22日 - 令和3年(2021年)5月18日)は、日本の化学者。熊本大学医学部教授、崇城大学薬学部教授などを歴任した。 兵庫県宍粟市(旧・山崎町)出身。
略歴[編集]
国立がん研究センターの松村保広と共に癌組織には比較的サイズの大きな薬が蓄積するEPR効果を昭和61年(1986年)に提唱し、薬の大きさを工夫すれば癌を狙い撃ちできる可能性を示したことで知られた。平成28年(2016年)にアメリカ情報会社のトムソン・ロイターが独自に予想したノーベル化学賞の有力候補者として前田と松村の名前が挙がったこともある。
令和3年(2021年)5月18日午前6時25分、肝不全のため、熊本県熊本市の病院で死去。82歳没。葬儀・告別式は近親者で行なわれた。
著書[編集]
単著[編集]
- 『野菜はガン予防に有効か: 酸素ラジカルを巡る諸問題: 体に有害な酸素ラジカルを除きガン予防・老化予防をめざして』 菜根出版、1995年1月。ISBN 4-7820-0104-5。
- 『ガンは予防が最大の戦略: 栄養学の新しい展開』 菜根出版〈Saikon select〉、1996年12月。ISBN 4-7820-0126-6。
- 『活性酸素と野菜の力: 21世紀の健康を考える』 幸書房、2007年12月1日。ISBN 978-4-7821-0311-1。
- 『Recollections of 45 years in research: from protein chemistry to polymeric drugs to the EPR effect in cancer therapy』 Nova Science Publishers〈Protein biochemistry, synthesis, structure and cellular functions〉、2012年5月1日。ISBN 978-1617611018。
- 『抗がん剤の世界的権威が直伝! 最強の野菜スープ』 マキノ出版、2017年11月16日。ISBN 978-4-8376-7262-3。
共著[編集]
- 前田浩、古澤靖子 『最強の野菜スープ: 活用レシピ: 抗がん剤の世界的権威が伝授!』 マキノ出版、2018年11月。ISBN 978-4-8376-7284-5。
編著[編集]
- 『これからの化学修飾』 (稲田祐二との共編)、共立出版〈タンパク質ハイブリッド, 続〉、1988年5月20日。ISBN 4-320-05351-6。
- 『The Role of nitric oxide in physiology and pathophysiology』196、Springer-Verlag〈Current topics in microbiology and immunology〉、June 22, 1995 1995。ISBN 3540582142。
- 『Neocarzinostatin: the past, present, and future of an anticancer drug』 Springer、January 7, 1997 1997。ISBN 4431701877。
- 『病気を理解するための生理学・生化学』 (奥田拓道・高田明和との共編)、金芳堂、1998年4月、改訂2版。ISBN 4-7653-0891-X。
- 『Polymer drugs in the clinical stage : advantages and prospects』519、Kluwer Academic/Plenum〈Advances in experimental medicine and biology〉、March 31, 2003 2003。ISBN 0306474719。
監修[編集]
- 植松規浩 『魅惑の健康茶「ルイボスティー」: “抗酸化作用"があなたの美容と健康を守る: Rooibos tea』 現代書林、1993年8月。ISBN 4-87620-673-2。