利谷信義
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利谷 信義(としたに のぶよし、1932年(昭和7年)8月6日[1] - 2019年(令和元年)8月19日)は、日本の法学者。東京大学、お茶の水女子大学、東京経済大学、東京家政学院大学名誉教授[2]。専門は法社会学・民法[3]。
経歴[編集]
当時は日本の植民地であった韓国・釜山で生まれる。1955年東京大学法学部卒業。1957年同大学院社会科学研究科民刑事法専門課程修士課程修了。東京大学社会科学研究所助手、東京都立大学講師、助教授、東京大学社会科学研究所助教授、教授、所長を歴任。1993年東大を停年退職後、お茶の水女子大学生活科学部教授、同大学ジェンダー研究センター長、東京経済大学経済学部教授、同現代法学部教授を歴任。2003年東京経済大学を停年退職後、1年間同現代法学部特任教授[1]。2004年~2009年東京家政学院大学学長[4]。その他、日本法社会学会理事長、日本学術会議副会長、比較家族史学会会長、総理府男女共同参画審議会委員、社団法人農山漁村女性・生活活動支援協会会長なども務めた[1]。
2019年(令和元年)8月19日午後6時30分、肺炎のため、東京都西東京市内の病院で死去。87歳没[5]。
研究[編集]
専門は法社会学・民法で、主に家族、土地法、司法制度、日本近現代法史を研究領域とした[3]。成年後見制度や男女平等社会などの研究を行い[6]、お茶の水大学ジェンダー研究センターの初代センター長を務めた[7]。また総理府男女共同参画審議会の会長代理として、1999年の男女共同参画社会基本法の成立に尽力した[3]。
著書[編集]
単著[編集]
- 『日本の法を考える』(東京大学出版会[UP選書]、1985年/新装版、2013年)
- 『家族と国家――家族を動かす法・政策・思想』(筑摩書房、1987年)
- 『家族の法を考える』(日本放送出版協会[NHK市民大学]、1989年)
- 『家族の法』(有斐閣、1996年/第二版、2005年/第三版、2010年)
共著[編集]
- (福島正夫)『地方体制と戸籍制度――山梨県の場合』(橘書院、1981年)
- (渡辺良夫)『家庭生活の法律相談――出生から死亡まで』(三省堂[市民生活の法律相談]、1982年)
- “Zwischen Kontinuitaet und Fremdbestimmung”, Zus. Hg. J. C. B.Mohr Paul Siebeck Tuebingen
編著[編集]
- (乾昭三・木村静子)『法律学と私――我妻栄・末川博・瀧川幸辰』(日本評論社、1967年)
- (渡辺洋三)『現代日本の法思想――福島正夫先生還暦記念』(日本評論社、1972年)
- 『法と裁判』(学陽書房、1972年)
- (潮見俊隆)『日本の法学者』(日本評論社[セミナー叢書]、1975年)
- (小田中聰樹)『裁判と国民の権利』(三省堂[文献選集日本国憲法]、1978年)
- (永井憲一・室井力・宮坂富之助・籾井常喜・宮沢浩一)『新六法』(三省堂、1982-1999年)
- (永井憲一)『資料日本国憲法(全5巻)』(三省堂、1986年)
- (江守五夫・稲本洋之助)『離婚の法社会学――欧米と日本』(東京大学出版会、1989年)
- 『親子契約の研究』(全国農業会議所、1989年)
- (大藤修・清水浩昭)『老いの比較家族史』(三省堂[シリーズ家族史]、1990年)
- 『講座現代家族法2 夫婦』(日本評論社、1992年)
- (吉井蒼生夫・水林彪)『法における近代と現代』(日本評論社、1993年)
- (和田照男)『日本型クラインガルテン実現へのビジョン』(ぎょうせい、1994年)
- (鎌田浩・平松紘)『戸籍と身分登録』(早稲田大学出版部[シリーズ比較家族]、1995年)
- (湯沢雍彦・袖井孝子・篠塚英子)『高学歴時代の女性』(有斐閣[有斐閣選書]、1996年)
- 『福島正夫著作集第二巻家族編』(勁草書房、1996年)
- 『現代家族法学』(法律文化社[NJ叢書]、1999)