NTT
NTT(エヌ・ティ・ティ)は、日本における主要な情報通信企業の一つである。NTTは、日本電信電話株式会社(Nippon Telegraph and Telephone Corporation)の略称であり、前身は国営企業の日本電信電話公社(電電公社)である。
概要[編集]
NTTは、電話通信やインターネットサービスなど、広範な情報通信サービスを提供している。日本国内外での固定電話、モバイル通信、データ通信、クラウドサービス、コンサルティングサービスなど、多岐にわたる事業を展開している。
歴史[編集]
NTTは、1949年の逓信省分割で発足した電気通信省の国営電話・有線通信・電報事業を移管して、日本電信電話公社(電電公社)として1952年に設立された。当初は国内の電話通信・電報事業を独占的に担当し、国内電話網の整備や電報電話サービスの提供を行っており、受益者の窓口や交換設備の設置箇所として電報電話局(地域によっては交換機を郵便局に設置して窓口業務を委託)が存在した。
その後、三公社五現業の事業改革で、1985年に日本電信電話株式会社(NTT株式会社)として民営化され、東京証券取引所に上場した。
民営化後、電報電話通信事業の自由化が実施されて新電電会社の設立で競争時代となった。NTTは、競争環境の変化に対応して、新たな通信技術の開発や国際展開に取り組んだ。1992年には、従前の自動車電話事業を母体にエヌ・ティ・ティ移動通信網株式会社および地方事業会社(現在の株式会社NTTドコモ)を子会社として設立し、モバイル通信サービスの提供を開始した。
その後、NTTはグループ会社の再編を進め、情報通信技術の領域で幅広いサービスを提供する総合通信事業会社としての地位を確立した。
他方、公社時代の窓口だった電報電話局は交換機操作が無人化され、料金収受業務も都道府県単位の支社に統廃合されている。
主なグループ企業[編集]
さまざまなグループ企業が存在している。
地域通信[編集]
総合ICT[編集]
- NTTドコモ
- (株)NTTコミュニケーションズ(旧・NTTコミュニケーションズ株式会社)
- NTTコムウェア
グローバルソリューション[編集]
- (株)NTTデータ(旧・NTTデータ株式会社)
過去[編集]
- NTTパーソナル(PHS事業会社)
主な事業[編集]
NTTの主な事業は以下の通りである。
- 電話通信事業: 固定電話やIP電話などの通信サービスを提供する。
- モバイル通信事業: NTTドコモを通じて、携帯電話やスマートフォンなどのモバイル通信サービスを提供する。
- データ通信事業: インターネット接続やデータセンターなどのデータ通信サービスを提供する。
- クラウドサービス事業: 企業向けのクラウド基盤やソリューションを提供する。
- コンサルティングサービス事業: 企業の情報システム戦略やITソリューションの提供を行う。
- 電報事業:公社発足当初からの事業。通称、D-mail。