中古ビジネスフォン

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
市場で流通しているNTT製の中古ビジネスフォン

中古ビジネスフォン(ちゅうこびじねすふぉん)とは、不要となったビジネスフォンのうち使用するために譲渡されるものをさす。業務としての買取・販売には古物営業法に基づく古物商の許可が必要になる。新品のリースが満期になったもの、規模拡大で増設限界を超えて取り替えられたもの、統廃合で不要になったものなどが提供される。

新品との比較[編集]

ビジネスフォン新品と中古との比較
初期費用 最新機能 拡張・故障対応 メーカー保守 リース レンタル 適合用途
新品 高価 × リース期間が限られるため 更新時に買い替えを迫られる
中古 安価 × イベント・工事現場・仮設事務所・規模拡大 新規創業

最近の機能としては真新しいものはなく、数年落ちの中古品であればほぼ、本来の用途を十分満たせている


価格の例 某メーカー製ビジネスフォン 5台の場合

新品 施工一式含み 約 70万円 (最新モデル)

中古 施工一式含み 約 20万円 (2年〜3年使用のもの)

主となるメーカー[編集]

中古ビジネスフォン業界は、保守業務などの事を考え広く市場に流通をしているNTT製、SAXA製のものが 市場に普及をしている。これは中古車と同じで新品で市場に出回っているものが、そのままビジネスフォンの 入れ替え時に中古として再利用をされるためである。

中古品の分類[編集]

 中古ビジネスフォンの分類
費用 最新機能 拡張対応 保守部品確保 適合用途 備考
最新 長期間の使用 中古品の流通は少ない
現行 メーカーが新品を出荷中
保守期間中 × × 短期間の使用 保守部品のみメーカー出荷あり
保守終了 × × × 保守用部品 保守部品のメーカー出荷なし

新品のメーカ出荷がないものは、特定のインターネット回線・IP電話の継続契約の取次ぎを条件に本体価格無料で提供されることがある。

中古ビジネスフォン業界[編集]

2014年現在、中古ビジネスフォンには業界団体がない。そのため、各業者が独自の考え方で、再生・工事・保守対応を行っている。

完全分解清掃後組み立て・テスト機材で完全に動作することを確認・蓄電池などの消耗品を取替えているもの、簡易動作確認の後外部清掃を行ったもの、引き取り後そのままものなどがある。

設定を行った主装置と電話機のセットを送付し使用者が配線を行うもの、工事業者が配線工事をおこなうものがある。

製造停止から年月が経ったものはメーカーにも資料が保存されていない場合があり、工事・販売業者の保守対応力が問われる。

主の販売地域は首都圏大都市が中心のため、郊外都市などでは業界自体が存在することすら知られていない現状もある。

中古ビジネスフォンの設定[編集]

中古ビジネスフォンの設定については、一定の範囲を超えるものについてメーカから工事業者にしか開示されないため、使用者が工事・設定を行うことは困難である。

また、不揮発性メモリを使用していない機器の場合、蓄電池が消耗していて商用電源途絶時に設定が失われ、電源が復旧しても通信ができなくなる事例も発生するので

保守用で予備機などを用意をしている事業所も多い

活用される事業所[編集]

価格が割安で購入が容易になったため、起業をされ数年くらいった方の事務所の移転、お客様からの電話が話し中になってしまうなどの事業規模の拡大に合わせ安価で設備投資をしやすくなってきている。

脚注[編集]

[ヘルプ]

関連項目[編集]