利用者:ドデカイラーメン/Twitterにおける2020年7月15日の大規模ハッキング事件
Twitterにおける2020年7月15日の大規模ハッキング事件(ツイッターにおける2020ねん7がつ15にちのだいきぼはっきんぐじけん)とは、2020年7月15日に発生したTwitterの管理ツールに不正アクセスが発生し著名人や企業のアカウントに暗号通貨詐欺のツイートがなされた事件である。[1]
流出した情報および手段[編集]
いずれも被害を受けた人物は、起業家、AppleやCash Appなどの企業、BinanceやCoinbaseなどの大手暗号資産取引所、政治関係者、その他には暗号資産業界のインフルエンサー、著名アーティスト等の計45アカウントだったため詐欺による被害額は10万ドルとなった。[2][3] 攻撃の手口は従業員へのスマートフォンによるスピアフィッシング攻撃だと説明した。[4] またハッカーは36アカウントのDM(ダイレクトメッセージ)にアクセスが行われていた。さらにTwitterのDM(ダイレクトメッセージ)は閲覧の際にパスワード等を設定することが不可のため36アカウント全てのメッセージの内容が読まれた可能性があると言われている。[5]
Twitter社の対応[編集]
乗っ取り事件は複数のアカウントにて詐欺ツイートがなされていたためTwitter社は日本時間7月16日朝に、多数のユーザーのツイートやパスワードリセットを一時的に停止した。この措置はセキュリティを調査するための一時的な措置としている。[6]これをTwitter社はいわゆるパニックボタン状態だとツイートした。[7]
ドナルド・トランプ氏[編集]
ザ・ヴァージ社はアメリカ合衆国の元大統領であるドナルド・トランプ氏が被害を受けていない理由として過去の事件により追加の保護が行われていたためだと報告している[8]が、一方Motherboard社はハッキングに使われたと推定される管理ツールのスクリーンショットがダークウェブ上に共有されていたと報告しているが、この意見に対しザ・ヴァージ社はその管理ツールには追加の保護を行ったトランプ大統領のアカウントへのアクセス権がなかった可能性があるとザ・ヴァージ社は反論している。[9]
追加の保護[編集]
追加の保護とはTwitter社員のヒューマンエラーにより、誤ってトランプ氏のアカウントに対して凍結を行ってしまった。しかしこの問題は11分後には復旧したと発表している。[10]なお現在トランプ氏のアカウントは永久凍結がなされている。[11]
脚注[編集]
- ↑ “AppleやマスクCEOなど多数のセレブTwitterアカウントが乗っ取られ、暗号通貨詐欺に悪用される”. 佐藤由紀子,ITmedia (2020年7月16日). 2022年3月4日確認。
- ↑ “被害額1,200万円「大規模Twitter乗っ取り事件」ーー犯人の狙いとビットコインに対する誤解”. souta watanabe (2020年7月21日). 2022年3月4日確認。
- ↑ “Twitterアカウント大規模乗っ取り犯逮捕 主犯は米在住の17歳”. 佐藤由紀子,ITmedia (2020年8月1日). 2022年3月4日確認。
- ↑ “Twitter大規模乗っ取り、従業員への「スピアフィッシング」で内部システムにアクセス”. 佐藤由紀子,ITmedia (2020年7月31日). 2022年3月4日確認。
- ↑ “Twitterの大量アカウント乗っ取り続報 「攻撃者は36アカウントのDM受信箱にアクセス」”. 佐藤由紀子,ITmedia (2020年7月23日). 2022年3月4日確認。
- ↑ “Twitter が多数のユーザーのツイートを一時停止、認証ユーザーが投稿不可に。一斉乗っ取り事件に対処”. Ittousai , @Ittousai_ej (2020年7月16日). 2022年3月4日確認。
- ↑ “Twitter が多数のユーザーのツイートを一時停止、認証ユーザーが投稿不可に。一斉乗っ取り事件に対処”. Ittousai , @Ittousai_ej (2020年7月16日). 2022年3月4日確認。
- ↑ “Trump’s Twitter account has extra protections, which could be why it didn’t get hacked”. Jay Peters (2020年7月16日). 2022年3月4日確認。
- ↑ “著名人Twitter大量乗っ取り、トランプ大統領が免れたのは「追加の保護」のため?”. Jay Peters (2020年7月17日). 2022年3月4日確認。
- ↑ “トランプ大統領、Twitterから垢Banされる(11分後に復旧)” (2017年11月3日). 2022年3月4日確認。
- ↑ “ツイッター社、トランプ氏の個人アカウントを永久凍結 各社がSNSパーラーを凍結や削除” (2021年1月9日). 2022年3月4日確認。