公用車

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公用車(こうようしゃ)とは、狭義では首相国務大臣市区町村の首長、議会議長などが乗車する自動車である。

概要[編集]

広義では警察車両や消防車などの緊急車両、自治体が所有して職員が使用する自動車も公用車に含まれ、一般競争入札ではこれらも公用車と称することがある。

首長や議会議長など重要人物が乗車する公用車はテロ対策や緊急対応などのために専用の公用車を使用するケースが多く、首相や大臣が公用車で移動する際には警察の警備車両が随行して身辺警護を行う。

かつての公用車は2リッタークラスのセダンが主流であったが、セダンライナップの縮小などもあって高級ミニバンやクロスオーバーSUVが使用されるケースも増えている。

都道府県知事や議会議長が乗車する公用車は耐久性等の理由からトヨタ・センチュリーが使われるケースも多いが、地元に工場や本社が所在する自動車メーカーの車種を優先する例もあり、一例として広島県の知事車はマツダ車、埼玉県の知事車はホンダ車が使われている。

公用車の売却[編集]

国政関係者が乗車する公用車や警察車両はセキュリティ上の問題から廃車後に車両として売却されることは稀で、基本的にスクラップになることが多いが、知事・議会議長車や一般職員の公務用車両、消防車両については廃車後に官公庁オークションなどを通じて一般へ向けて売却されるケースがある。一般の個人がこれを利用して公用車を入手することができ、消防団が廃車になった消防車を購入する、劇用車の会社や病院が救急車を購入するといったケースも見られる。