劇用車

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劇用車(げきようしゃ)とは、映画・ドラマ・舞台・コマーシャル映像などの劇中で使用する自動車の総称である。

概要[編集]

元々は業界用語に過ぎなかったが、2004年の法改正で「劇用車」という言葉が法律の条文に掲載された。法律の文の解釈としては「ナンバープレートを取得していない劇中で使用する自動車」である。

劇用車は本物を借りることが難しい場合、カースタントを行う場合、作品の設定等で特殊な車両や同じ車両を登場させる必要がある場合などで使用される。本物を借りることが難しい代表例としては警察車両が挙げられ、ドラマ・映画等に登場するパトカーの殆どは劇用車である。車内のシーンが多い場合は内部まで精巧に作りこんだ車両を使用することもあるが、事件現場への臨場など外観のみ映す場合は見た目だけそっくりにした車両を使用する場合もある。消防車両も消防当局から本物を借りることが難しいが、こちらは新車を購入する事や廃車の払い下げを業者が受ける事も可能なため、消防当局が所有・運用している本物ではないが、外観や機能は本物と何ら変わらない例がある。