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八束清貫
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八束 清貫（やつづか きよつら、1885年10月15日[1] - 1970年1月23日）は、神道家[2]。有職故実の権威[3]。
経歴[編集]
愛媛県温泉郡立花村（現・松山市）の井手神社の社家に生まれる。父・清文は神道愛媛県分局長、全国神職会評議員などを歴任[2]。1904年愛媛県立松山中学校（現・愛媛県立松山東高等学校）卒業（第12期）[4]。1912年東京帝国大学文科大学国史学科卒業[2]。東京帝大で三上参次に師事[5]。内務省神社局嘱託、明治神宮造営局属兼内務属を経て[6]、1918年宮内省掌典。神社調査会委員、大礼使事務官、神宮祭式改正に関する調査、神宮施設調査会委員などに従事[3]。昭和天皇即位礼の実質的な推進役を果たしたことにより、1939年勲四等瑞宝章を受章。1940年勅任官待遇[2]。同年に掌典を依願退職し、満州国祭祀府祭務処長[6]。1945年皇典講究所礼典課長。1947年神社本庁嘱託[3]。神道の教学研究に従事[2]。1966年神社本庁より浄階の階位を授与[3]。1968年有職故実の研究、斯界の指導により、内閣総理大臣より銀杯を授与[7]。
1970年1月23日に老衰のため死去、享年84歳。天皇・皇后から祭粢料を下賜された[3]。
著書[編集]
単著[編集]
- 『装束と著け方』（雄山閣、1928年）
- 『歴代皇陵』（大日本歴朝奉賛會、1930年）
- 『祭日祝日謹話』（内外書籍、1933年）
- 『神社有職故実』（神社本庁、1951年）
- 『装束と衣紋』（神社本庁、1952年／神社本庁、1982年）
- 『皇室と神宮』（神宮司廳教導部［神宮教養叢書］、1957年）
- 『有職の話』（神社新報社、1959年、2版1988年）
- 『装束の知識と着法』（文信社、1962年）
共著[編集]
- 『国旗 「日の丸」・国歌 「君が代」――正しい解説』（安津素彦共著、神社本庁、1963年）
出典[編集]
- ↑ 日本官界情報社編『日本官界名鑑 昭和12年版』日本官界情報社、1936年、ヤの部2頁
- ↑ 以下の位置に戻る: a b c d e 愛媛県史編さん委員会編『愛媛県史 人物』愛媛県、1989年、644頁
- ↑ 以下の位置に戻る: a b c d e 『神社本庁二十五年史』神社本庁、1971年、363-364頁
- ↑ 『八十周年記念誌』愛媛県立松山東高等学校、1960年、69頁
- ↑ 三上参次「序文」、八束清貫『装束の知識と着法』文信社、1962年、4頁
- ↑ 以下の位置に戻る: a b 有職の話 BOOKS鎮守の杜
- ↑ 『日本叙勲者名鑑 昭和39年4月～昭和53年4月 上』日本叙勲者協会、1978年、1545頁