佐々木孝男

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佐々木 孝男(ささき たかお、1923年6月4日 - 1991年1月29日)は、評論家[1]連合総合生活開発研究所(連合総研)初代所長、元・経済企画庁経済研究所長。

経歴・人物[編集]

北海道函館市鶴岡町生まれ[1]。1949年東京大学経済学部卒。労働省入省。1956年経済企画庁計画局に出向[2]。審議官、調査局長を経て[1]、1979年経済研究所所長。1980年12月退官。その後、経済・社会政策研究会代表、1981年全日本労働総同盟(同盟)政策顧問[1]。1987年12月連合総合生活開発研究所(連合総研)初代副理事長兼所長[3]

金子美雄の高弟[4]辻村江太郎中村厚史とともに世帯主と世帯帯員の労働供給行動の関係を「ダグラス=有沢の法則」として定式化した(『景気変動と就業構造』経済企画庁経済研究所シリーズ第2号、1959年)[5]。1984年に「生産性基準原理の数字(実質成長率マイナス就業者伸び率)に消費者物価上昇率をプラスした水準の賃上げが必要だとする[6]」逆生産性基準原理を提唱した[7][8]

出典[編集]

  1. a b c d 20世紀日本人名事典の解説 コトバンク
  2. 佐々木孝男他「勤労者生活の豊かさを求めて――長期労働政策ビジョン懇報告をめぐって」『日本労働協会雑誌』29巻7号、1987年7月
  3. 日本労働年鑑 第58集 1988年版PDF 法政大学大原社会問題研究所
  4. 金子良事「二〇一四春闘の動向と今後の賃金交渉の課題PDF」『Business labor trend』2014年5月号
  5. 神代和欣「労働経済学PDF」『日本労働研究雑誌』54巻4号、2012年4月
  6. 日本労働年鑑 第56集 1986年版PDF 法政大学大原社会問題研究所
  7. 早川行雄春闘連敗に終止符を打て」『現代の理論』第16号、2008年
  8. 金子良事「歴史から見た日本の賃金上昇の課題PDF」『DIO』323号、2017年2月

関連項目[編集]

関連文献[編集]

  • 金子良事『日本の賃金を歴史から考える』(旬報社、2013年)
  • 高木郁朗監修、教育文化協会編『日本労働運動史事典』(明石書店、2015年)