河野徳三

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河野 徳三(こうの とくぞう、1926年[1] - )は、労働運動家。元・全日本労働総同盟(同盟)調査局長[2][3]

総同盟調査部長を務め、鉄鋼労連調査部長の千葉利雄新産別調査部長の白石徳夫とともに論客として知られた[4]。1967年に同盟が策定した長期賃金計画は、同盟の調査局にいた河野が労働界ではいち早くコンピュータを使用したマクロ計量モデルに着目し、経済企画庁佐々木孝男に相談して作成した[2]。物価上昇率をめぐり千葉利雄と「千葉・河野論争」を展開したことでも知られる[2]。著書に『労働組合のための賃金体系改善の手引』(産業労働調査所、1982年)がある。

出典[編集]

  1. 河野徳三『労働組合のための賃金体系改善の手引』産業労働調査所、1982年
  2. a b c 桝本純「今、「賃金闘争」を考える――旧同盟の経験から」『日本の賃金-歴史と展望-調査報告書』PDF”. 公益財団法人連合総合生活開発研究所 (2012年12月).
  3. 季刊労働法127号(1983/春季) 労働開発研究会
  4. 梅崎修「生産性運動のオーラルヒストリー : 河鍋巌氏(元労働部職員)の仕事」『生涯学習とキャリアデザイン : 法政大学キャリアデザイン学会紀要』1巻、2004年

関連文献[編集]

  • ものがたり戦後労働運動史刊行委員会編『ものがたり戦後労働運動史Ⅸ――政策推進労組会議の成立から統一準備会へ』(教育文化協会、発売:第一書林、2000年)