仙台シティラビット
仙台シティラビット(せんだいしてぃらびっと)とは、かつて東北本線で運行していた列車。
概要[編集]
列車名は既に東北本線関東区間(宇都宮線と呼ばれている区間)で走っている快速ラビットにちなんで命名された。
東北本線の福島~仙台では東北自動車道経由の高速バスとの競合が発生しているため、高速バスに対抗する形で1991年に休日1日1往復だけ名称無しの快速が設定された。 この快速は1999年に土曜日にも運転日を拡大し、Wきっぷの前身となる在来線用往復割引切符(往復で1800円)が発売された。 この快速列車は途中伊達駅、白石駅、大河原駅、岩沼駅に停車と廃止直前より大幅に少なく、廃止直前より6分短い70分で福島~仙台間を結んだ。
この快速は2000年に毎日運転、東福島駅が停車駅に追加となり、仙台シティラビットの愛称がつけられた。
停車駅は増え続け、2002年の定期化および3往復に増発時には桑折駅、藤田駅、槻木駅、名取駅に一部列車が停車となり、2004年にはこの4駅と船岡駅が全列車停車となった。 2016年には南仙台駅と長町駅が停車駅に追加され、通過駅がまさかの6駅だけとなり、しかも仙台空港アクセス線の快速と停車駅が異なる事態となった。[1]
そして、最終的に2021年のダイヤ改正で日中の白石駅での系統分離により仙台シティラビットは全列車が普通列車に格下げされて廃止となった。
また、土休日や長期休みの仙台シティラビット3号(福島駅10時39分発)と5号(福島駅12時40分発)は、乗客が多く、始発駅の福島駅から満席で岩沼駅あたりでは朝ラッシュ並みの満員電車になるくらい慢性的に混雑していた。 これらの列車はE721系4両編成での運転だった。
現在は福島駅~白石駅は2両編成のワンマン列車、白石駅~仙台駅は6両編成の普通列車となっているが、青春18きっぷシーズンの土休日の混雑は白石駅以遠では緩和していると推測される。
仙台近郊の利用者が多いシティラビット通過駅である館腰駅と太子堂駅では、大幅に間隔が開いていたのが、シティラビットの廃止でこのダイヤホールが解消された。 中でも太子堂駅の場合は、仙台空港アクセス線の快速列車と仙台シティラビット3号が連続していたため、惜しいとこで電車を逃した場合は長町駅まで歩いて仙台シティラビット3号に乗ったほうが仙台駅に早く到着してしまうほど。
車両[編集]
廃止直前は仙台車両センター所属の701系、E721系が充当されていた。 かつては455系や719系なども充当されていて、その時代はヘッドマークがついていた。
関連項目[編集]
脚注[編集]
- ↑ 仙台空港アクセス線の快速は長町駅、南仙台駅に停車しない。