二川物語
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二川物語(にせんものがたり)とは、永正の錯乱に関する史料である。
概要[編集]
著者・成立年代[編集]
著者は不明。ただ、内容が細川澄之に同情、贔屓している記述が見えることから、澄之の家臣か近い人物の可能性がある。成立も不明だが、永正5年(1508年)から天文19年(1550年)までの成立と見られている。
内容[編集]
全1巻。永正4年(1507年)に発生した管領・細川政元の暗殺とそれから始まる一連の永正の錯乱について描いた記録である。『二川』の理由は、政元の死後にその養子である細川澄元と澄之が分裂して家督をめぐって争ったこと、すなわち「二つの細川家」から来たものである。
細川政元の暗殺、澄之の家督相続とその後の一連の争いについて描かれている。最後は澄之は討たれたものの、今度は澄元と細川高国との間で争いが起きたということを記したところで終わっている。