上関海峡

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上関海峡(かみのせきかいきょう)とは、山口県熊毛郡上関町に存在する海峡である。長島と対岸の室津半島の間にある幅およそ100メートルほどの海峡であり、柳井市東部の大畠海峡と共に山口県東部の代表的な急潮の海峡として知られている。

概要[編集]

室町時代、長島には村上水軍上関城を居城として構えており、ここを通過する船舶から帆別銭と呼ばれる交通料を徴収していた。幕末の際に長州征伐が行なわれた際には、長州藩は両岸に大砲を備えて幕府軍の攻撃に対処し、海峡では大きな筏を組んだ上で流すことで、幕府水軍の侵入を妨害したといわれている。

昭和44年(1969年)に室津半島と長島を結ぶ上関大橋が完成し、橋の上から見事な瀬戸内海の風景を眺望することができる。特に夜景はここを通過する船舶の航海灯などもあり非常に美しい。そのため、「海の銀座」とも呼ばれて内海通航船舶の重要な航路として現在も重要視されている。