レッドブル

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レッドブル(Red Bull)とは、オーストリアのレッドブル社が製造・販売しているエナジードリンクである。

概要[編集]

タイで販売されていたエナジードリンクのクラティンデーンを基に開発したといわれており、クラティンデーンの開発者と共同で欧米向けのエナジードリンクとして改良・販売したものがレッドブルである。

日本を含むアジア圏においては栄養ドリンクが一つの市場を形成するほど人気があり、開発にあたってはリポビタンDも参考にしたと言われている。一方、プロモーションとしては疲労回復や滋養増強といったアピールの栄養ドリンクとは異なり、モータースポーツエクトリームスポーツと絡めたプロモーションを展開するなど、「パフォーマンスドリンク」としてのレッドブルをアピールしていた。その結果、現在ではエナジードリンクで世界シェア一位を占めるほどのブランドに成長している。

日本における展開[編集]

日本においては2005年末から2006年にかけて輸入が開始され、全国のコンビニエンスストアなどで販売されるようになっていった。2013年からはキリンビバレッジと販売に関する契約を締結し、自動販売機などで気軽に買えるようになった。

2019年頃からエナジードリンクの容量が増加傾向にあり、レッドブルも価格改定とラインナップの整理が行われた。その結果、国内でのスタンダードであった185ml缶が2021年に終売。2022年からは大容量の473ml缶がラインナップに加わった。

PR用のサンプリングカーも製造されており、BMW・ミニをベースにシルバーとブルーのレッドブルカラーの車体に巨大なレッドブル缶のオブジェが特徴の宣伝車である。なお、400本を超えるレッドブル缶が入る冷蔵庫を備えており、イベントの際にはサンプル配布が行われることもある。コミケにも参戦しており、2012年のC83に初参戦、その後C84、C89、C92、C102で目撃されている。

裁判[編集]

レッドブルはその効能を巡っていくつかの裁判を起こされている。 2014年のアメリカではレッドブルの効能はコーヒー1杯分以下であり、同社が謳うような効果はないとして集団訴訟を起こされ、過去10年にレッドブルを購入した人を対象に15ドル相当のレッドブル製品引換券か現金10ドルを受け取ることで和解した。また、この補償はアメリカ国内限定であったため、カナダ在住で補償を受けられなかった人々が2016年に同様の訴訟を提起。2019年にカナダ国内限定で同様の補償をすることで和解が成立した。

これらの裁判と「翼を授ける」というキャッチコピーを掛け、「レッドブルは翼を授けないが10ドルを授けた」と揶揄されることもある。