ヤズィード1世

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ヤズィード1世645年 - 683年4月18日)は、ウマイヤ朝の第2代カリフ(在位:680年 - 683年)[1]イスラム教のカリフで史上初めて世襲制で継承した人物である。

生涯[編集]

ウマイヤ朝の初代カリフ・ムアーウィヤ1世の子で[1]、父が680年に死去したため跡を継ぐ。これによりウマイヤ家によるカリフの世襲化が始まった[1]

第4代正統カリフアリー・イブン・アビー・ターリブの次男のフサイン・イブン・アリーが反乱を起こすと、その反乱軍を大軍で破る[1]カルバラーの戦い)。これ以降、シーア派に対してスンニ派がさらに支配を強化するようになった[1]。683年にメッカで反ウマイヤ家勢力が蜂起したが、これを鎮圧できないまま同年のうちに死去した[1]アル=ハッラーの戦い)。

生年は645年[1]とも647年7月20日とも言われており、享年は39か37となる。跡を子のムアーウィヤ2世が継いだ。

脚注[編集]

  1. a b c d e f g 小和田『世界帝王事典』P81

参考文献[編集]