モヤシ

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モヤシとは野菜の一種。

概要[編集]

平たく言えば発芽直前の豆である。緑豆やブラックマッペ、大豆を種子として、冷暗室において水だけでひょろ長く成長させたもの。豆は保存がきき、価格が安定し、安いのでみそ汁の実や炒め物などに重宝する野菜である。なお、「生では食べられない」とも云われるが、発芽の際の衛生管理が不十分である場合には食中毒の可能性はある。これは価格競争の悪弊でもある。2024年8月下旬のX (旧Twitter)では、旦那の「もやしの味噌汁」は貧乏くさいという発言が発端となり、トレンドになるまで話題となった。ラーメン二郎では山盛りがデフォである。

いわゆるスプラウトを「もやし」と称することもあり、「大根もやし(カイワレ大根)」やタデ、中には「蕎麦もやし」などもある。 また、コウジカビの種菌も「もやし」と称される。

料理[編集]

「頭」と呼ばれる豆の部分と根の先端部分を取ることもあるが、調理の手間や栄養分を考えると全草を利用するのがよいという。

「栄養がない」としばしば云われるが、もとの「豆」は種子であるため発芽に必要な栄養を蓄えており、しかも元の豆にはないビタミンも含まれているので栄養価は高い。二〇三高地を制圧した日本軍は、壊血病で斃れたロシア兵と備蓄食料である大豆を見て、「ロシア人はモヤシを知らなかった」ということを知ったという。

なお、沖縄すばに多く用いられるのは歯応えがある大豆もやしである。内地(九州・本州・四国など)ではもっぱら緑豆(グリーンマッペ)が用いられるが、一時期価格が高騰したためブラックマッペが広く知られつつある。

人間[編集]

勉強ばかりで運動ができない生徒を通称「もやしっ子」と呼ぶ。

漫画[編集]

ガロ』の泉昌之の漫画作品には、サラリーマンの頭に豆もやしが生えて「ジジイのたわごとはもう結構」と歌いだす漫画があった。

関連語句[編集]