ペットのお墓
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ペットのお墓とは、飼育していた金魚などが天に召された後、庭の隅に埋める事で発生する墓地である。
概要[編集]
金魚や亀などの小動物は死にやすく、死後すぐに庭の片隅に埋められることが多い。土を丸く盛り上げたいわゆる「土饅頭(どまんじゅう)」に、適当な木の枝やアイスキャンディーの棒を刺すことが多い。枝・棒に深い意味はなく「墓石」の代わりである。仏教と縁の深い日本人の場合「卒塔婆」を連想して刺している人もいるであろう。
たまに埋葬場所を忘れて同じ場所を掘り返し、遺体とご対面することもあり、なかなか恐怖の風習でもある。
埋葬における宗教は問われないが、その人がその時信じてる宗教が反映される事が多い。仏教徒なら仏様。キリスト教徒ならヤハゥエ様。イスラム教徒ならアッラー。ヒンドゥー教徒ならシヴァ様やヴィシュヌ様といった具合であろう[1]。
関連するエピソード・文芸作品[編集]
- 芸人の東野幸治は、家族で飼っていた亀が死んだとき、近所に舗装された地面しかなく埋めるところがないため困ったという。結局、歩き回った末に見つけた駐車場の片隅に埋めたとか。なお、千原ジュニアなどが「東野幸治は死んだ亀を投げ捨てた」というエピソードトークで東野の悪魔ぶりをネタにすることがあるが、本人いわく誤った情報であるという。(子供の頃に亀を投げて遊んでいたことはあるそうだが、世代を考慮すればそこまで奇異な行動ではない。)[2]
- 村田沙耶香の小説『コンビニ人間』(第155回芥川賞)には、死んだ小鳥[3]の埋葬をめぐって主人公が周囲とのズレを実感するシーンがある。子供である主人公は、公園で死んだ小鳥が見つかったときに「お父さん、焼き鳥好きだから、これ食べよう」と母親に提案する。周囲の大人や子供たちはギョッとして、結局なだめすかしてお墓を作ることになる。他の子供たちは泣きながらお墓を飾りつけるための適当な草花を持ってくるのだが、「なぜみんな小鳥の死は嘆くのに草花を平気でひきちぎって殺しているのか」、主人公は理解することができない。
- 木下龍也の短歌に次のようなものがある。「虹 土葬された金魚は見ているか地中に埋まるもう半輪を」。歌集『きみを嫌いな奴はクズだよ』93ページ所収。
脚注[編集]
- ↑ もっとも、ヒンドゥー教徒ならガンジス川に流すが。
- ↑ 【そそのかし王】裏も表も知る東野幸治が語る吉本の歴史と白い悪魔の真実【鬼越トマホーク】 - 鬼越トマホーク喧嘩チャンネル(YouTube)
- ↑ 正確にはペットではなく、そのへんで見つかった小鳥ではあるが。