フランクフルト・アム・マイン

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フランクフルト・アム・マイン(Frankfurt am Main)は、ドイツのヘッセン州にある都市。ドイツを代表する金融都市で、さらにドイツ最大のハブ空港があることで有名。

概要[編集]

ドイツ南部、ヘッセン州の都市。都市圏人口は約200万人で、札幌に匹敵する大都市である。ドイツを代表する金融都市である。また、ドイツの地理的中心に近いことから、フランクフルト空港がドイツ最大のハブ空港となり、ドイツの事実上の玄関口となっている。

本来の町の名前は「フランクフルト」であり、現在もそう呼ばれる。ただし、ドイツにはフランクフルトと呼ばれる地名が複数あるので、マイン川沿いを意味する「アム・マイン」をつけた名称が都市の正式名称となっている。

地理[編集]

他の都市の位置関係は以下の通り。

周辺の主要都市および距離
ノッティンガム(750km)
ロッテルダム(360km)
デュッセルドルフ(180km)
ハンブルク(390km)
ハノーファー(260km)
ハム(190km)
ベルリン(420km)
ライプチヒ(290km)
カッセル(150km)
パリ(480km)
ブリュッセル(320km)
ルクセンブルク(190km)
フランクフルト ウィーン(600km)
ドレスデン(370km)
ニュルンベルク(190km)
リヨン(560km)
メス(210km)
ザールブリュッケン(160km)
ミラノ(520km)
チューリヒ(300km)
シュツットガルト(150km)
ザグレブ(720km)
ミュンヘン(300km)
アンスバッハ(160km)


気候[編集]

西岸海洋性気候(Cfb)。比較的寒冷で、夏の暑さは札幌・青森並で、冬の寒さは京都・仙台並。

歴史[編集]

概ね6世紀以降、フランク王国、後の神聖ローマ帝国の支配下であった。帝国下ではフランケン大公領であったが、13世紀より帝国自由都市となり、以降都市単独で一つの領邦となった。ドイツの南北を縦貫する街道が通っていたため、交易都市として栄え、人口も増加していった。

近世になると証券取引所が設置され、以降ドイツ最大の証券取引所となっていく。18世紀後半になると、ロートシルト家が台頭、銀行業で大成功した。以降、フランクフルトは金融都市としての地位を確立していく。それまで独立国であったが、1866年にプロイセンに併合され、以降紆余曲折を経てドイツのヘッセン州の一都市となった。

第二次世界大戦後は、西ドイツの中央銀行が設置され、ドイツの金融の中心となった。EU発足後は欧州中央銀行もフランクフルトに本店を置いている。また、西ドイツのほぼ地理的中心であることから、1972年にフランクフルト空港がドイツ最大のハブ空港として整備され、金融都市のみならずドイツ最大の空の玄関として発展している。

交通[編集]

10km南西にフランクフルト空港がある。ルフトハンザ航空のハブ空港であり、世界各地への航空便が発着している。

玄関駅は、都心から2kmほど西にあるフランクフルト中央駅。ドイツのほぼ全土に向けて直通の特急列車が運行している。ケルン・デュッセルドルフ方面に伸びる高速鉄道はフランクフルト空港を経由しており、高速鉄道と飛行機の乗り継ぎも可能となっている。なお、市の南部にはフランクフルト南駅もあり、こちらのほうが若干市の中心に近い。