フジマリモ
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フジマリモ(富士毬藻)は、球状の集合体を作ることで知られるマリモの変種。富士山北麓の富士五湖の3湖(山中湖・河口湖・西湖)に生育することが知られていたが、2012年(平成24年)6月に富士五湖のひとつ精進湖で生息が確認、2013年(平成25年)11月には最後の本栖湖でも生息が確認され、富士五湖すべてで生息していることが確認された。山梨県の県指定天然記念物に指定されている。
概要[編集]
昭和31年(1956年)4月、山中湖で発見され、長崎大学教授の岡田喜一博士の調査の結果、北海道の阿寒湖のマリモの新品種であることがわかり、岡田によりフジマリモと命名されたのが起源である。
直径1センチから3センチで、稀に5センチくらいのもあるとされるが、阿寒湖のマリモと比べると小粒である。従来、マリモは北海道や千島のほか、ノルウェー、オーストラリアなどの寒冷地にのみ生息すると考えられていたが、北緯35度25分という南の山中湖で発見されたことは、植物分布上において特記するべき貴重な存在である。
生息地は山中湖村平野不動坂の沖合およそ100メートルで、「フジマリモ及び生息地」として、昭和33年(1958年)に山梨県から天然記念物に指定された。