ピエール・カルダン
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ピエール・カルダン(Pierre Cardin、1922年7月7日 - 2020年12月29日[1])は、フランスのファッションデザイナー。イタリア・ヴェネト州サン・ビアージョ・ディ・カッラルタ生まれ。イタリア名ピエトロ・コスタンテ・カルディン Pietro Costante Cardin。前衛的なスタイルでオートクチュールのブランドを立ち上げ、1960年代〜1970年代に一世を風靡した。未来的なデザインなどで20世紀後半のファッションに革新をもたらし、世界的なブランドを築いたことで知られる。
来歴[編集]
イタリア北部で生まれたが、幼少時に両親に連れられてフランスに移住した。終戦の年の1945年からパリで本格的に服作りの仕事を開始する。
1946年にジャン・コクトー監督の映画・「美女と野獣」の衣装を手掛けた。さらにクリスチャン・ディオールの店で働いて、1950年に独立する。
カッティングが特にうまくて「ハサミの魔術師」の異名をとり、1960年代に服の素材にビニールを先駆けて使うなど、未来志向の宇宙ルックで一躍脚光を浴びる。また、オートクチュール(高級な注文服)からいち早くプレタポルテ(高級既製服)に進出し、それまでごく一部の人に限られていたファッションの世界を大衆化し、世界的なブランドを築いて生活雑貨など様々な商品のライセンスビジネスを確立した。デザイナーとしてだけでなく、劇場や高級レストランなどの経営も成功して、実業家として経営手腕を発揮した。
2020年12月29日にパリ近郊の病院で死去。98歳没。
脚注[編集]
- ↑ ピエール・カルダン氏死去 世界的な服飾デザイナー - 産経ニュース 2020年12月29日