ヒアリ
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ヒアリ(英:fire ant)とは、蟻科の昆虫の一種である。漢字表記は「火蟻」。
概要[編集]
南米(南アメリカ)原産の外来種で赤茶色の小型アリで、体長は2.5ミリから6ミリ。分類上、フシアリ属に属する。最大の武器は、尻から出す毒針で、猛毒を持つ恐ろしいアリで、攻撃性が強く、一度毒針で刺されると火傷のような強い痛みや痒み、湿疹、腫れ、激しい動悸などの症状が出る。アレルギー反応でアナフィラキシーショックを起こし、死に至ることもある。ヒアリは「殺人アリ」「猛毒殺人アリ」である。農耕地や公園など開けた草地を好み、直系25センチから60センチのドーム状の巣(アリ塚)を作って集団で活動する。ドーム状のアリ塚を棒で突っつくと、いっぺんにたくさんのヒアリが出てくる。女王アリは1日に2000個の卵を産むことができるとされ、アメリカやオーストラリア、中国などに生息域を拡大しており、国際自然保護連合(IUCN)の選ぶ世界の侵略的外来種ワースト100や環境省の特定外来生物に指定されている。更には台湾にもヒアリの生息域が拡大されている。
ヒアリが定着すると、死者数が出る他、電線をかじることによる停電で火災が起き、地球温暖化の原因にもつながる。電線が山の近くだった場合、いつかは山火事が起きる可能性もある。
刺された時の対処法[編集]
刺された場合は動かずに20分から30分は安静にして、容体悪化次第で病院への受診が必要となる。ただしヒアリに刺されたりする例は海外においても低く、刺されても症状が重くなるケースも少ないとされている。
導入方法[編集]
貨物などに紛れていることが多く、国際自然保護連合(IUCN)の選ぶ「世界の侵略的外来種ワースト100」に指定されている。
現在[編集]
環境省が見つけ次第駆除という厳しい措置のおかげで定着していない。