バイエルン州
バイエルン州(英: Bayern)は、ドイツの州である。正式名称は「バイエルン自由州」、「バイエルン自由国」[1]。
概要[編集]
ドイツ南部の州で、面積はドイツ最大。州都はミュンヘン。ビールやBMWで有名。
地理[編集]
ドイツの南部。州の大部分はドナウ川流域で、大西洋側よりは地中海側と言える。面積は70,550km2で、北海道とほぼ同じである。
最高峰は、オーストリアとの国境にある標高2,962mのツークシュピッツェ山で、ドイツの最高峰でもある。
気候[編集]
西岸海洋性気候(Cfb)中心。州都ミュンヘンの場合、夏は釧路並に涼しく、冬は秋田並に温暖である。
下位行政区分[編集]
次の7県に分かれる。
- ウンターフランケン県 - 県庁:ヴュルツブルク
- オーバーフランケン県 - 県庁:バイロイト
- ミッテルフランケン県 - 県庁:アンスバッハ。最大都市:ニュルンベルク
- ニーダーバイエルン県 - 県庁:ランツフート
- オーバーバイエルン県 - 県庁:ミュンヘン
- オーバープファルツ県 - 県庁:レーゲンスブルク
- シュヴァーベン県 - 県庁:アウクスブルク
歴史[編集]
5世紀以前はローマ帝国(西ローマ帝国)が支配していた。西ローマ帝国の滅亡後の5世紀に、西部はフランク王国、東部は東ゴート王国領となった。東ゴート王国滅亡後、7-8世紀にわたって東部はバイエルン公国を形成していたが、9世紀以降はフランク王国、後のドイツ領となって現在に至る。
フランク王国領となって以降、バイエルン大公はフランク王家であるカロリング家が支配することとなった。その後、ドイツ各地の貴族がバイエルンの支配者となったが、1180年にヴィステルバッハ家に与えられ、以降第一次世界大戦後のドイツ革命までヴィステルバッハ家がバイエルン王であった。
近世以降は神聖ローマ帝国の求心力低下により事実上の独立国となっており、ドイツ領邦の中でもプロイセンやザクセンと並ぶ大国で、近代のドイツ帝国下ではプロイセンに次ぐ第二の大国であった。
交通[編集]
空港[編集]
広大な面積であるが、鉄道網が充実していることもあり、空港は以下の3つしかない。
鉄道[編集]
鉄道網は充実しており、ミュンヘンからドイツ各都市やオーストリア・スイス方面へ直行の特急列車が運行している。多くの路線が電化されているが、オーストリアやチェコとの国境沿いには非電化路線も多い。
産業[編集]
文化[編集]
東隣のチェコと同様、ビール文化圏である。
音楽でも存在感があり、北東部の都市バイロイトは、リヒャルト・ワーグナーが自身のオペラ作品を上映するために建設したバイロイト祝祭劇場があり、世界中のワーグナーオペラのファン(ワグネリアン)が訪れる聖地となっている。
関連項目[編集]
- BMW - 自動車のブランドの一つ。BMWは「バイエルン発動機製造」の略で、Bがバイエルンを意味する。