ノコギリ波リード

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ノコギリ波リード(英:SawTooth Wave Lead)とは、シンセサイザーの中で最も使用頻度が高い楽器。シンセリードの基本で、一般に知られているシンセサイザーの音色。ソートゥースリード。鋸歯状波。名の通り、オシロスコープで読み取った時に波形の見た目がノコギリの刃の様な形(|\|\)をしている。オシレーターで波形の周波数成分を強調し、基音に全ての整数倍音を組み合わせて波形を加工し、エディット効果を出しやすくした音色で、安定した響きを持ち、低音域(低周波の音)もフォルティッシモが出やすく、音程感が明確になり、エネルギーが強く、明るく煌びやかで派手さがあり、豊かで力強い響きで迫力があり、強音で鋭い音色が特徴。基音に整数次倍音を複合した音色。複合音の一つ。波形がノコギリ波で、全ての整数倍音を含んでいる音色は、実際に聴こえる音色としては、波形から見ると、ある鍵盤を1音押した場合、1つの鍵盤の音及び基音のみの音である一つの周波数=単音しか出てないと見せかけていて、基音の高さの音が知覚され、ユニゾンのみの音に聴こえる。ブザーのような電子音で「ブー」という音である。音色が最も目立つ存在である。基音の音圧レベルは、音高に関係なくキーレンジの全範囲で大きく持っている。ノコギリ波リードから作られる楽器は、金管楽器(ブラス)、ベース楽器、ピアノ、ストリングス(弦楽器)などがあり、幅広い音色を作るのに適していて、非常に重宝する音色の一つである。ベースは主にフィンガーベースとシンセベースである。ノコギリ波は、音色の周波数成分の基本となる音色である。これとよく似た音色には「シンセブラス」や「ベース&リード」という楽器名がある。シンセブラスは、金管楽器に似ているシンセ音で、ノコギリ波リードを元に作られている。「ベース&リード」の音色は、シンセベースっぽいノコギリ波リードの音色で、低音域はシンセベースっぽい音色、中音域~高音域はリードの音色である。

General MIDI(GM)音源(128音色)においては、「素の音」ではなくコーラスエフェクトでデチューンしたような加工音になっている。それは、すでに加工を施した音が厚みのある豊かなサウンドがするので、その方が全体的に使いやすいからである。ちなみにその「素の音」はバリエーション内に存在し、GM128音色には無いので、GM128音色では、「シンセブラス」「ベース&リード」がこの音色に近い。
奇数倍音を多く含み、クラリネットやサキソフォンなどのリード楽器が代表的な楽器であるが、そもそも人間の声帯がノコギリ波である。

周波数で表した場合、例として、基音周波数が220Hzの場合は、第2倍音=440Hz、第3倍音=660Hz、第4倍音=880Hz、第5倍音=1100Hz、第6倍音=1320Hz、第7倍音=1540Hz、第8倍音=1760Hz。

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