トーマス・エドワード・ロレンス

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トーマス・エドワード・ロレンス(英:Thomas Edward Lawrence)は、大英帝国陸軍軍人考古学者。映画『アラビアのロレンス』の主人公のモデルとして知られる。

概要[編集]

1888年、イギリスのトレマドッグに生まれる。父母は正式な結婚でなかったため、母方の姓「ロレンス」を受け継いだ。大学生時代は中世フランスの城を巡ったり、レバノン十字軍の遺跡を調査したりしている。卒業後は、アラビア語習得のためギリシャに滞在した。

1914年第一次世界大戦にイギリスが参戦、ロレンスは語学力を買われてアラブ局の情報将校に赴任する。彼は同盟国側のオスマン帝国を内部から突き崩すため、アラブ人の指導者ファイサル・イブン・フサインと接触、ゲリラ部隊を率いて戦った。ロレンス率いる部隊はオスマンの鉄道網を爆破する破壊活動を行い、物流を混乱させることに成功した。また、ロレンスはアラブ人を見下すようなことはせず、イスラームの伝統衣装を着用し、ラクダに乗って活動した。

戦後、ロレンスを題材にした映画が大ヒットし、「アラビアのロレンス」として一躍有名人になった。ところが、当のロレンスは偽名を使い、陸軍の下っ端で働いていた。というのも、彼はアラブの独立を信じて戦っていたが、イギリス政府にはそんなつもりは毛頭無く、結果としてアラブを裏切ってしまったからである。1935年5月13日、交通事故により死亡。享年46。

余談[編集]

極度のマゾヒストであり、自伝には「戦中、敵軍に捕まって激しい拷問を受けたが、逆に快感を覚えるようになった。」との記述がある。戦後は青年を雇って自分を鞭で叩かせたりしている。

関連項目[編集]