デフレーション
(デフレから転送)
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デフレーション(DEFLATION)とは、通貨の価値が上がること。物価が断続的に下落する状態に陥る。単にデフレと呼ぶ場合が多い。
概要[編集]
物価が下落するということは、供給に対して需要が十分ではない場合などに生じることが多い。現代では倒産や失業の増加など、経済が悪化した状況下で使われることがある。デフレが続く場合は、さらなる景気の悪化を招く危険があるとされている。
日本では平成21年(2009年)11月に、政府が消費者物価指数の下落を理由にして「緩やかなデフレ状態にある」と宣言した。日本のこの時のデフレの原因は平成20年(2008年)のリーマン・ショックによる金融危機によるもので、企業の生産設備や労働力が供給過多になっていることに加え、景気の悪化で消費が伸び悩んでいるためである。消費者物価指数は平成21年(2009年)3月から下落が続いており、平成25年(2013年)1月に日本政府と日銀はデフレ脱却に向けた2パーセントの物価上昇率を目標に掲げた。
日本史上では西南戦争下での不換紙幣の濫発によるインフレーションを収束させるために、1882年に松方正義がとった緊縮財政策と銀本位制確立のために生じたデフレ(松方デフレ)が著名である。
外部リンク[編集]
- Deflation - an outline of the problems 『デフレーション - 問題の概観』 (スウェーデン国立銀行)
- スウェーデン国立銀行「デフレ:問題の概観」 上記の翻訳(一部分のみ)
- 物価と景気変動に関する歴史的考察北村行伸 金融研究 第21巻第1号 2002年3月
- 物価と景気変動に関する歴史的考察北村行伸 金融研究 第21巻第1号 2002年3月(IMES DISCUSSION PAPER SERIES)