テツギョ

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テツギョ(鉄魚)とは、キンブナの突然変異個体群もしくはフナ金魚の雑種である。

概要[編集]

全長15cm。各鰭(特に尾鰭)が普通のフナよりも長い

日本全国の河川で極稀に発見されるが、宮城県魚取沼では、群をなして生息している。小野田町商人沼川崎町釜房湖にもテツギョが生息する[1]

魚取沼は、テツギョの生息地として「国の天然記念物」に指定されている。

魚取沼のテツギョは、長尾型と短尾型の2タイプに分かれ、長尾型同士からでも短尾型が生まれる[1]

また普通のフナとテツギョを交配されても、テツギョも普通のフナも生まれる[1]

体色は、普通は鉄色だが、赤、白のものもいる。鉄色のためテツギョと命名された[1]

キンギョとフナを交配されると、テツギョに似た魚が生まれる。

分類[編集]

アイソザイム分析からはテツギョは純粋なキンブナであり、キンギョの遺伝子が入っている可能性は低いとされた[1]

2015年の研究によると、テツギョのミトコンドリアDNA及び核DNAを解析した結果、いわゆるマブナ(形状的にはキンブナ)とキンギョの交雑であるという結果になった[2]

脚注[編集]

出典
  1. a b c d e 高橋清孝「テツギョ」、『宮城の淡水魚』、宮城県内水面水産試験場、2004年3月、 40頁。
  2. 冨澤輝樹、木島隆、二見邦彦、高橋清孝、岡本信明「ミトコンドリアDNA および核DNA の解析による魚取沼テツギョの起源」、『魚類学雑誌』第62巻第2号、日本魚類学会、2014年、 51-57頁。